著書『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』『マンガでわかる すごい!ことわざ図鑑〈試験に出る〉』を講談社より出版

自然法爾【じねんほうに】の意味と使い方や例文(語源由来・類義語)

【四字熟語】
自然法爾

【読み方】
じねんほうに

【意味】
少しも人為的な力が加わらないあるがままの姿であること。

【語源・由来】
「自然」は本来そうなっていること。「法爾」は法則のまま、あるがままという意味。仏教ですべてのものが如来の知恵のあらわれであり、真理にかなっていることをいう。

【典拠・出典】

【類義語】
法爾自然(ほうにじねん)
・法爾法然(ほうにほうねん)

自然法爾(じねんほうに)の使い方

ともこ
健太くん。テスト前なのに、試験勉強をしなくてもいいの?
健太
いいんだ。自然法爾というように、阿弥陀如来様におまかせするんだ。
ともこ
慈悲深い阿弥陀如来様でも、さすがにがんばらない人に対して、救済の手は差し伸べられないと思うわ。
健太
そうなの?じゃあがんばらないと!

自然法爾(じねんほうに)の例文

  1. このまま環境破壊が進むと人類が滅亡してしまうが、自然法爾というように、これも阿弥陀如来様の思し召しか。
  2. 人為を超えたところに神の意志がある、自然法爾というように、思い悩むことをやめ、阿弥陀如来様の声に耳を傾けよう。
  3. 自然法爾というように、私たちは生きているんじゃない、生かされているんだよ。
  4. やれることはやったし、自然法爾というように落ち着くべきところに落ち着くだろう。
  5. 自然法爾というように人の力ではどうしようもない、合格する時はするし、落ちるときは落ちるんだ。
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北澤篤史サイト運営者
1984年(昭和59年)、大阪府生まれ。言葉への関心が高じ、「ことわざ」「漢字」「四字熟語」をテーマに複数のウェブサイトを立ち上げる。これらのサイトは、小中学校の教材として利用されるほか、単語カードやタイピングゲームなど多様な形で活用されている。元消防士で、現在は防災士として防災普及にも取り組む。ことわざ学会研究フォーラムでは、「備えあれば憂いなし:ことわざを通して意識づける災害時の命を守る知恵」「WEB上でのことわざ探求:人々が何を知りたいのか」などをテーマに研究報告を行う。著書に『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』(講談社)、『マンガでわかる すごい!ことわざ図鑑〈試験に出る〉』(講談社)がある。

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