盛者必衰の意味(語源由来・出典・類義語・英語訳)
【四字熟語】
盛者必衰
【読み方】
じょうしゃひっすい
【意味】
この世は無常であるから、盛んなものは必ず衰えるということ
そっかぁ、つまり、「今はすごい人でも、いつかは落ちる時がくる」ってことやな。
頂上にいるときでも、いつかは下る時がくるんや。
人生はいつでも変わり続けるんやな、これは、「うまくいってるときでも油断せんといて」って教えてくれる言葉やな。
頂上にいるときでも、いつかは下る時がくるんや。
人生はいつでも変わり続けるんやな、これは、「うまくいってるときでも油断せんといて」って教えてくれる言葉やな。
【語源由来】
涅槃経
「それ盛んなれば必ず衰ふるあり、合会あれば別離あり」
平家物語
「沙羅双樹(さらそうじゅ)の花の色、盛者必衰の理(ことわり)をあらはす」
【典拠・出典】
『仁王経』
【類義語】
・諸行無常(しょぎょうむじょう)
・生者必滅(しょうじゃひつめつ)
・会者定離(えしゃじょうり)
【英語訳】
The prosperous must decay (fall into decay).
ことわざ
Today stately and brave, tomorrow in the grave.
今日は堂々と勇ましく、明日は墓の中。
Today stately and brave, tomorrow in the grave.
今日は堂々と勇ましく、明日は墓の中。
盛者必衰(じょうしゃひっすい)の解説
カンタン!解説
「盛者必衰」っていうのは、誰でもすごく元気で力強い時期があるけど、いつかは必ず弱くなったり、力がなくなったりするっていう意味だよ。つまり、どんなに元気でもいつかは衰える、っていうこの世の無常さを教えてくれる言葉なんだ。
これは仏教の考え方から来ていて、「盛者」は「元気な人」って意味だよ。仏教では、人生はいつも変わっていくと教えていて、それが「無常」という考え方なんだ。
有名な使い方としては、『平家物語』という物語の始まりの部分で、「沙羅双樹の花の色、盛者必衰のことわりをあらわす」というフレーズがあるんだ。これは、きれいな花もいつかは散ってしまうという意味で、人間の生き物としてのはかなさを象徴しているんだよ。
盛者必衰(じょうしゃひっすい)の使い方
明日からまた大会が始まるわね。一回戦はどこと当たるの?
隣町のA高だよ。確か前回の大会で一回戦ボロ負けしてたな。まあ、楽勝でしょ。
そんなこと言って、確かにうちは名門校と言われてるし実際強いけど、あんまり気をぬくと足元すくわれるわよ。盛者必衰だなんて言われないようにね。
気を抜いてるわけじゃないよ、だって今年も優勝は俺たちがもらうんだからね。
盛者必衰(じょうしゃひっすい)の例文
- 盛者必衰は力のある者もいつかは衰えるという意味だけど、いつまでも同じ状態が続かないのであれば逆も言えるんじゃないのかな。今はつきがないとしても、自分を信じて頑張ればいつか力を持つことができるんだよ。
- 歴史を見れば、権勢を誇った国や人が必ず衰退を見せている。この盛者必衰となる原因は、やはり驕り高ぶる心が見せる油断なのだろうか。
- フランス革命は民衆が団結して王政に立ち向かい、結果としてルイ16世の処刑でブルボン王朝は終焉を迎えた。ルイ14世の時代には絶対王政を築き上げ大きな勢力を誇ったブルボン王朝も、盛者必衰の理に抗うことはできなかったのだ。
これは、人生が常に変わり続けるという事実を表しているんだ。