一割之利の意味(出典・類義語)
【四字熟語】
一割之利
【読み方】
いっかつのり
【意味】
鉛でつくった切れ味の悪い刀でも一度は物を断ち切ることができる。凡庸な人でも時には力を出せる時がある。多く自分の微力を謙遜していう語。
「一割之利」という四字熟語は、普通の人でも、特定の状況や時には素晴らしい能力や力を発揮することができる、という意味が込められているんだ。
それって「普段は普通の人でも、たまにはサイコーなことができる」ってことやな。
みんなも、自分の力をちっちゃく考えず、時々は自分を信じてみるんやで。
ここでのポイントは「自分のちょっとした力も大切」ってことやな。
みんなも、自分の力をちっちゃく考えず、時々は自分を信じてみるんやで。
ここでのポイントは「自分のちょっとした力も大切」ってことやな。
【典拠・出典】
『後漢書』「班超伝」
【類義語】
・鉛刀一断(えんとういちだん)
・鉛刀一割(えんとういっかつ)
一割之利(いっかつのり)の解説
カンタン!解説
「一割之利」という言葉、なんか難しそうだけど、実はすごく面白い背景があるんだよ。
想像してみてね。鉛っていうのは、とても柔らかい金属で、刀としては全く向いてないんだ。でも、たとえ鉛で作られた刀でも、最初の1回だけなら何かを切ることができるってこと。つまり、この言葉の背景には「どんなに劣っているものでも、使えるときは使える」っていう意味があるんだ。
さらに深く言うと、普通の人、つまり特に目立った能力や才能がないと思っている人でも、その人にしかできない特別なことがあったり、ちょっとした瞬間にすごいことをやってのける時があるってこと。
この四字熟語は、自分の力を控えめに言ったり、謙遜したりする時に使われることが多いんだ。例えば、「私なんかでも、たまには役立つことがあるかも」というような意味で使われることがあるよ。ちょっと自分を小さく見せることで、他人に感謝されたり、期待されることを避けるようなニュアンスもあるんだね。
一割之利(いっかつのり)の使い方
健太くん。この資料を理科室に運ぶのを手伝ってくれないかしら?
うわあ。重そうだね。全部僕が持つよ。
まあ。ありがとう。いつもは役に立たないのに、一割之利ね。
そんなことを言うと、この荷物を置き去りにしていくよ。
一割之利(いっかつのり)の例文
- 何をやらせても不器用なんだけど、一割之利、お茶を入れるのはとても上手なんだよな。
- 才能がないと思っていたけれども、一割之利、彼の何気ない一言がみんなのやる気に火をともした。
- 存在感の無い彼女が、一割之利、裁縫の才能を発揮して、文化祭の衣装を仕上げてくれました。
- 一割之利、いつもどんくさい彼が、奇跡のシュートを決めてチームを勝利に導きました。
- 一割之利、何も取り柄がないと思っていた彼女が、こつこつと頑張ってくれたおかげで、締め切りに間に合いました。