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一丘一壑【いっきゅういちがく】の意味と使い方や例文(出典・類義語)

一丘一壑の意味(出典・類義語)

意味

【四字熟語】
一丘一壑

【読み方】
いっきゅういちがく

【意味】
俗世間を離れ、自然の中に身を置いて、風流を楽しむこと。

四字熟語の博士
「一丘一壑」という四字熟語は、都会の喧騒から離れて、自然の中で風情を感じ、楽しむことを意味しているんだよ。
自然の中の一つ一つの風景や情景から、美しさや風流を感じ取るという意味があるんだ。
助手ねこ
ほぉ~、それは「都会の忙しい生活から逃げて、自然に囲まれてゆっくり楽しむ」って感じやな。
山や川の景色を見て、のんびりと風情を味わうんや。
これは、「自然の中で心の平安を見つける」ってことを伝えてるんやね。

【典拠・出典】
漢書』「叙伝・上」

【類義語】
一竿風月(いっかんふうげつ)

一丘一壑(いっきゅういちがく)の解説

カンタン!解説
解説

「一丘一壑」は、文字通り「一つの小さな丘」と「一つの谷」を意味しているよ。この四字熟語は、自然の中のささいな風景や、細かな部分にも心を寄せて、それを楽しむ姿勢を表しているんだ。

「俗世間」とは、私たちの日常の生活や社会の中での慌ただしさや雑多なことを指す言葉だよ。それから離れて、「自然の中に身を置く」とは、自然の中に身を沈めて、そこでの静けさや美しさを存分に感じること。そして「風流を楽しむ」の「風流」とは、自然や芸術など、上品で洗練された美しさや情趣を感じ取ることを指しているんだ。

だから、「一丘一壑」を使って言うとき、それはただの自然の中でリラックスすることを超えて、心の奥底から自然の美しさや、その中に隠れた小さな風景を感じ、楽しむことを強調しているの。それはまるで、自然の中の一つ一つの木や花、小川のせせらぎなど、細かい部分にまで目を向け、その美しさや存在を深く感じることを意味しているんだよ。

一丘一壑(いっきゅういちがく)の使い方

健太
毎日、毎日、テストばっかりだ。キャンプに行って、一丘一壑したいなあ。
ともこ
自然に囲まれていると頭がリフレッシュされるわよね。
健太
今すぐにでも一丘一壑したいよー。
ともこ
そのためにもテストでいい点数をとって、お母さんに許可をもらわないといけないわね。

一丘一壑(いっきゅういちがく)の例文

例文
  1. 一丘一壑するために、軽井沢に別荘を買いました。
  2. 一丘一壑、ハイジのおじいちゃんみたいな暮らしをして、わらのベッドで寝てみたい。
  3. 一丘一壑、電気もガスも通っていなくてもいいから、自然に囲まれて暮らしたい。
  4. 今は、灰色のビルに囲まれて生活しているので、季節を感じる、一丘一壑な生活がしたいです。
  5. 一丘一壑、携帯電話と離れ、自然の音に耳を澄ます生活は、寂しいどころか、案外、快適でした。
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北澤篤史サイト運営者
1984年、大阪府生まれ。 著書 『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』(講談社、2024) ことわざ学会所属。ことわざ研究発表『WEB上でのことわざ探求:人々が何を知りたいのか』(ことわざ学会フォーラム、2023)

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