【四字熟語】
意気昂然
【読み方】
いきこうぜん
【意味】
意気込みがさかんなようす。いかにも誇らしげに振る舞うさま。
【語源・由来】
「意気」は気力、気概。積極的な気持ち。
「昂然」は意気がさかんなようす。自信に満ちあふれて誇らしげなさま。
【典拠・出典】
-
【類義語】
・意気軒昂(いきけんこう)
・意気衝天(いきしょうてん)
・意気揚々(いきようよう)
・気炎万丈(きえんばんじょう)
【対義語】
・意気消沈(いきしょうちん)
・意気阻喪(いきそそう)
・垂頭喪気(すいとうそうき)
・灰心喪気(かいしんそうき)
・失望落胆(しつぼうらくたん)
【英語訳】
Spirit, triumphantly.
意気昂然(いきこうぜん)の使い方
この契約は大きいから成立できればいいけど、できなかったら我が社にとって大きなダメージになるわね。
うん。だけど、担当者が優秀だからきっと成立させると思うよ。
担当者は、トップの営業成績を誇る彼ね。大丈夫かしら? 今回に限って失敗なんてないわよね。
彼の心の中ではもう契約成立させているみたいだよ。ごらんよ!
あの意気昂然とした表情を。
あの意気昂然とした表情を。
意気昂然(いきこうぜん)の例文
- 「この戦、必ず勝って帰る!」そう言って意気昂然と出陣したのに、負けて意気消沈して帰ってきた。
- 金メダルを必ず獲る! 彼は意気昂然と国旗を見つめた。
- 甲子園の決勝戦。意気昂然とグランド入りする球児達。
- 今度こそは! お見合いに意気昂然と向かう兄を妹は不安げに見守った。
- ルービックキューブの大会会場は、意気昂然とキューブを操る人達で賑わった。
- 和太鼓が鳴り、お囃子の音が聞こえると、御神輿(おみこし)の担ぎ手の男衆は意気昂然と通りへ飛び出していった。
まとめ
意気昂然という四字熟語は目標に向けて、やる気を出し、成功できる自信に満ちあふれるさまをあらわします。
類義語の欄にあるように、似た四字熟語が多い言葉ですが、それぞれ意味合いが微妙に違うところがおもしろいところだと言えるでしょう。
例えば「意気軒昂」は意気込みが天にも昇る勢いで、高く舞い上がっている様子を示します。
意気昂然は意気込みを強く胸に秘め、必ずやり遂げるという自信が態度にあらわれる状態を表現します。
このような微妙な違いがあるところが、日本語の良いところであり、難しいところでもあるわけです。