同工異曲の意味(語源由来・出典・類義語・英語訳)
【四字熟語】
同工異曲
注意 「同工」を「同巧」「同口」などと書くのは誤り。
【読み方】
どうこういきょく
【意味】
手法や技量が同じであっても、とらえ方、味わいや趣きは様々であること。また、違っているようで実は大体同じようなこと。
なるほどな。それはつまり、「見た目は違うけど、中身は同じ」ってことやな。
たとえば、同じ材料で作ったケーキでも、デコレーションが違うと全然違うケーキに見えるようなもんやな。
でも食べてみれば、味は同じやもんな。
これは、「外見だけでなく中身も大切にしよう」って教えてくれる言葉やな。
たとえば、同じ材料で作ったケーキでも、デコレーションが違うと全然違うケーキに見えるようなもんやな。
でも食べてみれば、味は同じやもんな。
これは、「外見だけでなく中身も大切にしよう」って教えてくれる言葉やな。
【語源・由来】
元々は、音楽の演奏や詩文などについていった。
本来は、音楽を演奏する技術は同じだが、曲目や曲調が異なるの意。
「工」=巧みさや技量のこと。
【典拠・出典】
韓愈「進学解」
【類義語】
・異曲同工(いきょくどうこう)
・大同小異(だいどうしょうい)
・換骨奪胎(かんこつだったい)
【英語訳】
be practically the same
equal workmanship but different style
同工異曲(どうこういきょく)の解説
カンタン!解説
「同工異曲」というのは、同じくらい上手だけど、それぞれの特色や雰囲気が違うことを指すんだよ。音楽や詩を考えてみて、2人の人が同じくらい上手に演奏したり書いたりするけど、一人は楽しく元気に、もう一人は静かで深みのある感じで、そんな風に雰囲気が全然違うときに使うんだよね。
それから、「同工異曲」は見た目が違っても、中身が実は似ているっていう意味でも使うんだ。たとえば、違う形をした2つのおもちゃが、中身は同じ機能を持ってるときとかね。「工」っていうのは、ここでは「上手さ」や「技量」を指してるんだよ。
「異曲同工」っていう言い方もあって、これは「同工異曲」とほぼ同じ意味だよ。この言葉の元々の出どころは、韓愈っていう人が書いた「進学解」っていう文章から来ているんだよ。
同工異曲(どうこういきょく)の使い方
いつも家にいるときはどんな歌を聴いているの?
アイドルグループが多いかな。
コンサートにもよく行くよ!
コンサートにもよく行くよ!
最近のアイドルグループは似たようなグループが多いし、
曲も似たような歌ばかりで同工異曲に思えるわ。
曲も似たような歌ばかりで同工異曲に思えるわ。
あまり興味がない人はそう感じるかもしれないよね。
でも、好きな人はどれも全く違うものだとわかるものだよ。
でも、好きな人はどれも全く違うものだとわかるものだよ。
同工異曲(どうこういきょく)の例文
- 海外の2流映画は同工異曲のものと思える
- 新製品といっても既存の従来のものとほとんど同工異曲ではないでしょうか
- 私にとっては、大阪環状線は山手線と同工異曲の線だと思います
- 彼の映画作品が猫を主人公というものが多いが、それだけで同工異曲のメルヘンと混同してはいけない。
- 今度の知事選挙で昨日立ち会い演説会に行ってみたけど、候補者三人の政見は同工異曲で、だれに投票したら良いかわからない
- 一般社員から提出された企画書を数多くみたが、同工異曲のものばかりでオリジナリティ溢れる企画はなかった
同工異曲の文学作品などの用例
- 同工異曲のジッテン・フィルムが映写されている。それを見ながら、今度はウイスキーを飲んでみた。<檀一雄・火宅の人>
- マドロスが兵部の娘につれられたのとは期せずして同工異曲に、お松は、茂太郎を引っぱるようにして自分の船室へ連れて行ってしまいました。〈中里介山・大菩薩峠 白雲の巻〉
それらは作り方が同じでも、作品が違うと全く違った趣が出るんだ。
それが転じて、表面上は違って見えても、中身は実はほとんど同じであるという意味にも使われるんだ。