著書『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』を講談社より出版

多銭善賈【たせんぜんこ】の意味と使い方や例文(語源由来・出典・類義語)

【四字熟語】
多銭善賈

【読み方】
たせんぜんこ

「多銭、善く賈す」とも読む。

【意味】
資材や条件が整っていれば成功しやすいということ。

【語源・由来】
「多銭」は元手・資本がたくさんあること。「善賈」はよい商いをするという意味。資本がたくさんある者は、有利に商売するということ。

【典拠・出典】
韓非子』「五蠹」

【類義語】
・多財善賈(たざいぜんこ)
長袖善舞(ちょうしゅうぜんぶ)

多銭善賈(たせんぜんこ)の使い方

健太
兄さんが為替で大もうけしたんだよ。
ともこ
へえ。多銭善賈というようにお兄さんのようにお金持ちだと思い切ったこともできるし、いざというときに補てんもできるし、資金力があることは強いわよね。
健太
そうだよね。僕のお小遣いでは怖くて投資なんてできないよ。
ともこ
得る喜びよりも失う悲しみが強くなって、勇気をもって取引をすることができないわよね。

多銭善賈(たせんぜんこ)の例文

  1. 多銭善賈というから、出店する場所は、家賃が高くてもいい場所にするべきだと思うよ。
  2. お店を始めるなら、多銭善賈、一年はお客が来なくてもやっていけるような貯金をたくさん貯えてからにしたほうがいいよ。
  3. お金持ちな健太くんは、多銭善賈、何をやっても成功しています。
  4. ともこちゃんのバックには、多銭善賈というように、お父様の資金力があるから絶対に失敗しないでしょう。
  5. 若い社長なのによくここまで成功できたと思ったら、多銭善賈、財閥のご子息でした。
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北澤篤史サイト運営者
1984年、大阪府生まれ。 著書 『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』(講談社、2024) ことわざ学会所属。ことわざ研究発表『WEB上でのことわざ探求:人々が何を知りたいのか』(ことわざ学会フォーラム、2023)

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