著書『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』を講談社より出版

牝鶏之晨【ひんけいのしん】の意味と使い方や例文(語源由来・出典・類義語)

【四字熟語】
牝鶏之晨

【読み方】
ひんけいのしん

【意味】
妻女が権力を握って、勢力をふるうこと。

【語源・由来】
「牝鶏」はめんどり。「晨」はにわとりが夜明けの時を告げること。王后や王妃が勢力をふるうことで、中国では国家が乱れるもととされた。

【典拠・出典】
書経』「牧誓」

【類義語】
・牝鶏司晨(ひんけいししん)
・牝鶏牡鳴(ひんけいぼめい)
哲婦傾城(てっぷけいせい)

牝鶏之晨(ひんけいのしん)の使い方

健太
牝鶏之晨は国家が滅びると考えられてきたんだよね。
ともこ
女性の方が情に厚いからかしらね。冷静になれないと考えられたのかしら。
健太
ともこちゃんはいつも冷静で、時に冷酷非情だよね。ともこちゃんみたいな女性なら、情に流されずに政治を執り行うことができるよね。
ともこ
それは褒め言葉なのかしら?

牝鶏之晨(ひんけいのしん)の例文

  1. 牝鶏之晨、めんどりが時を告げれば国亡ぶ、といわれていた時代はもう遠く昔の事、今では古い考えです。
  2. 女性が社会進出し、牝鶏之晨だと晩婚化少子化が進み、国は滅ぶと予想する人がいます。
  3. 牝鶏之晨は国が亡びる、女性は口を挟むなと言われました。
  4. 女性は一歩下がって男性を立て、牝鶏之晨なんてとんでもない。
  5. 牝鶏之晨は国が滅びる予兆だとヒトラーが言ったとか言わないとか。
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北澤篤史サイト運営者
1984年、大阪府生まれ。 著書 『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』(講談社、2024) ことわざ学会所属。ことわざ研究発表『WEB上でのことわざ探求:人々が何を知りたいのか』(ことわざ学会フォーラム、2023)

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