【四字熟語】
分憂之寄
【読み方】
ぶんゆうのき
【意味】
国司(諸国におかれた地方官)のこと。
【語源・由来】
「分憂」は憂えを分かつ、共に憂えること。「寄」はつとめ・任務のこと。民衆と憂えを分かつ任務という意味から。
【典拠・出典】
『本朝文粋』「六」
【類義語】
・分憂之官(ぶんゆうのかん)
分憂之寄(ぶんゆうのき)の使い方
分憂之寄って知っている?
中国の国司のことでしょう?
そうよ。よく知っていたわね。その分憂之寄が平安時代、日本にもいたのよ。貴族が担っていたのよ。
へえ。地方の民衆の声をきくべき分憂之寄が貴族だなんて、現代の二世議員のように、平民の気持ちを理解することができなかったんじゃないかな。
分憂之寄(ぶんゆうのき)の例文
- 日本の分憂之寄は明治時代、律令制度とともに廃止されました。
- 分憂之寄の代わりに知事が置かれました。
- 分憂之寄を各地に配置することで、確実に税収を得ようとしました。
- 健太くんのお父さんは分憂之寄に任ぜられたので、地方に単身赴任することになりました。
- 分憂之寄は行政、司法、軍事のすべての権力を握り、その力は絶大なものでした。