【四字熟語】
以貌取人
【読み方】
いぼうしゅじん
【意味】
容貌のよさで、立派な人物と判断する。容貌だけでは、その人の賢愚は判断できないということ。
【語源・由来】
この語の前に「言(げん)以(も)って人(ひと)を取(と)る(口先のうまさで、内容のある人物と判断した)」があり、孔子は失敗したことしてこの二つを挙げている。
澹台滅明は容姿が醜く、孔子は弟子にとることを躊躇したが、非常に優秀で清廉な人物だったということから。
【典拠・出典】
『史記』「仲尼弟子」
【類義語】
・以毛相馬(いもうそうば)
以貌取人(いぼうしゅじん)の使い方
今度きた転校生、かっこいいわあ
見た目は、たしかに良いね
なによその言い方。ひっかかるわね
以貌取人というからね。つきあってみないとわからないよ
以貌取人(いぼうしゅじん)の例文
- 人事部の面接官は、いつも以貌取人の過ちをおかさないように気をつけている。
- 昨年の新入社員は大半が1年もしないうちに退職した。以貌取人で採用するからだと社内からも批判があがっている。
- 同期の彼は一見ぱっとしない様子だが、仕事をさせると優秀だ。私の会社が以貌取人でないことの現れだと思う。
- 以貌取人というが、確かに外見だけではその人の優秀さは判断できない。
- 学年で一番成績の良い彼女はまさに以貌取人で、見た目はおとなしそうで全然優秀そうに見えない。
まとめ
以貌取人(いぼうしゅじん)は中国の故事が由来の言葉で、容貌だけでは、その人の賢愚は判断できないということを意味しています。確かに、優秀な人には一見さえない風体の人が多い気がします。外見だけでその人の中身を判断するのはとても危険なことだといえます。普段から以貌取人(いぼうしゅじん)に注意して、周囲に接したいものです。