著書『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』を講談社より出版

一盛一衰【いっせいいっすい】の意味と使い方や例文(語源由来・類義語・英語訳)

一盛一衰の意味(語源由来・類義語・英語訳)

意味

【四字熟語】
一盛一衰

【読み方】
いっせいいっすい

【意味】
盛えたり、衰えたりすること。盛んなものは必ず衰えるときがくるということ。

四字熟語の博士
「一盛一衰」という四字熟語は、物事が盛んになったり、弱くなったりすることを表しているんだよ。
つまり、どんなに栄えているものでも、いつか衰える時が来るという意味があるんだ。
助手ねこ
それって「すごく元気なときと、ちょっと元気なくなるときが交互にくる」ってことかな?
例えば、人気のあるおもちゃも、いつかは人気がなくなるんやろうな。
それは「何でもいいことばかり続かへん」ということやね。
人生も、時には上がったり下がったりするんやで。

【語源・由来】
一長一短のように反対の言葉を組み合わせるた四字熟語。盛えたり衰えたりすることを意味する。

【典拠・出典】

【類義語】
盛者必衰(じょうしゃひっすい)
・一英一落(いちえいいちらく)
栄枯転変(えいこてんぺん)
栄枯盛衰(えいこせいすい)

【英語訳】
all glories must fade
prosperity will not last long

英語例文
どの会社も一盛一衰だ。
Prosperity of any company will not last long.

一盛一衰(いっせいいっすい)の解説

カンタン!解説
解説

「一盛一衰」っていうのは、ものごとが盛り上がったり、落ち辽りしたりすることを言うんだ。考え方としては、「良い時もあれば、悪い時もあるよね」という感じ。たとえば、遊びが楽しくて盛り上がるときもあれば、ちょっとしたことで雰囲気が下がるときもあるよね。それが「一盛一衰」。

「一長一短」と同じで、反対の意味を持つ言葉を組み合わせて、物事の良い面と悪い面、あるいは盛り上がる時と下がる時を同時に示しているんだよ。

例えば、「一盛一衰の模様」という言い方をすると、何かの状況や流れが、盛り上がったり、不調になったり、いい時と悪い時が繰り返されていることを示してるんだ。だから、物事には良い時も悪い時もあることを理解して、過度に一喜一憂せずに取り組むのが大切だよね。

一盛一衰(いっせいいっすい)の使い方

ともこ
健太くん、落ち込んでるみたいだけどどうしたの?
健太
サッカーやってるんだけど、敵のチームが強すぎるんだ。今年こそ優勝したいと思っていたのに、あのチームはずっと強くて毎回優勝してるんだ。だから今年も優勝できないかもしれないんだ。
ともこ
そうなんだ。残念ね。でも一盛一衰っていうじゃない、頑張ってれば勝てるかもしれないよ。
健太
そうだよね!頑張って練習しないとね!

一盛一衰(いっせいいっすい)の例文

例文
  1. 父の持っていた平家物語の本を読んだ、子供の頃はよくわからなかったが、今読むと源氏と平氏の一盛一衰の模様がなんだか切なく美しいと感じた。
  2. 今年の野球はとても面白い、常勝軍団達が負け、万年Bクラスと言われていたチームが活躍している。一盛一衰とはまさにこのことだ。
  3. 時代が変わるごとに常に業績を上げていた産業がどんどん赤字に変わり、新しい業種の成績が上がっていくのを目の当たりにすると一盛一衰を感じる。
  4. 昔はお金があり、いろんな人が出入りしていたあの豪邸だったが、今では空き地になり、家主もどこかへ行ってしまった。一盛一衰とはこのことだ。
  5. 少し昔の地図を見るだけでも今と全く違っている、全くこの街の移り変わりもとても激しい。一盛一衰を感じられる。
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北澤篤史サイト運営者
1984年、大阪府生まれ。 著書 『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』(講談社、2024) ことわざ学会所属。ことわざ研究発表『WEB上でのことわざ探求:人々が何を知りたいのか』(ことわざ学会フォーラム、2023)

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