【四字熟語】
花鳥諷詠
【読み方】
かちょうふうえい
【意味】
四季の移り変わりによる自然界や人間界のあらゆる現象を、そのまま客観的にうたうべきであるとする俳句理念。高浜虚子が提唱し、ホトトギス派の基本理念となった。
【語源由来】
「花鳥」は自然のたとえ。「諷詠」は詩歌をうたい作ること。
【典拠・出典】
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【類義語】
・琴歌酒賦(きんかしゅふ)
・春花秋月(しゅんかしゅうげつ)
・雪月風花(せつげつふうか)
・風流韻事(ふうりゅういんじ)
花鳥諷詠(かちょうふうえい)の使い方
健太くんの絵は、花鳥諷詠のない武骨な絵ね。松の木が二本描かれているだけだわ。
武骨じゃなくて、大胆な構図って言ってよ。ともこちゃんの絵は花鳥諷詠に基づいて、自然や季節を大事にして描かれた穏やかな絵だね。
そう?健太くんの絵はよくよくみると、大胆な中にも、繊細な地塗りの効果が現れているわね。
褒めてくれてありがとう。
花鳥諷詠(かちょうふうえい)の例文
- 苑子には「黄泉に来てまだ髪梳くは寂しけれ」のような句もあり、通常の花鳥諷詠の方法では扱うことのきわめて少ない非現実世界にも、出入りしている。
- 虚子のいう花鳥諷詠は自然を詠うものと考えられるが、その自然には人間も含まれている。
- 若いころは、花鳥風月を無視して生活していたものだが年をとってからは、花鳥諷詠を楽しめるようになった。
- ずっと、花鳥諷詠に基づいた俳句ができずにいたが、この地に来て自然に触れたことで、何かをつかめそうだ。
- 花鳥諷詠は、風は風のまま、感じた通りに俳句を作ればいいんだよ。