【四字熟語】
外巧内嫉
【読み方】
がいこうないしつ
【意味】
うわべはとりつくろっているが、内心ではねたんでいること。
【語源由来】
「外巧」は外面の修飾が巧みなことを意味し、「内嫉」は心の中でねたむ様を示します。
【典拠・出典】
『漢書』翟方進伝
【類義語】
・内疎外親(ないそがいしん)
・貌合心離(ぼうごうしんり)
【英語訳】
・superficially cordial but actually uninterested
外巧内嫉(がいこうないしつ)の使い方
ああ、悔しい!
どうしたの?
彼に今度の学芸会の主役をとられたんだよ! どうしてもその役がやりたかったのに・・・・・・。
まあ! でもそこは外巧内嫉で過ごすほかないわね!
外巧内嫉(がいこうないしつ)の例文
- 彼女の態度からそれが外巧内嫉であることは十分見てとれた。
- 彼とは全く馬が合わないが、ここは外巧内嫉で我慢して接するほかない。
- 役を奪われた彼女は、その時は外巧内嫉で何とか皆の目をやり過ごしていた。
- 外巧内嫉こそが大人である所以なのだ。
- ここは外交内嫉で相手の目を欺き、本心を悟られないようにしなければならない。
まとめ
「外巧内嫉」は人間の本性を端的に表した四字熟語と言えます。本心では相手に激しい嫉妬やねたみの感情を持っていたとしても、その気持ちを悟られぬように取り繕うものです。相手をねたむ気持ちを悟られることこそ死ぬほど恥ずかしく、悔しいということもあります。痩せ我慢のようにも聞こえますが、人として自然な姿なのだと言えるでしょう。
魂の尊厳を踏みにじられることはどんな人にとっても屈辱的で、決して許されるものではありません。それと同じ、そうした気持ちを抱えている事を見透かされて指摘されることはとても屈辱的で苦々しい事なのです。そうされないようにするため、外面ではなにも無かったようにするのでしょうね。