鎧袖一触の意味(語源由来・出典・対義語・英語訳)
【四字熟語】
鎧袖一触
【読み方】
がいしゅういっしょく
【意味】
鎧の袖でちょっと相手に触れるくらいの力で、たやすく相手を倒すこと。
それは、「ちょんっと触れただけで相手を倒せる」ってことやな。
まるで鎧の袖で相手をポンと触るだけで、すぐに相手が倒れるような感じやな。
これは、「自分の力が相手に比べて圧倒的に強い」ってことを示してる言葉やで。
まるで鎧の袖で相手をポンと触るだけで、すぐに相手が倒れるような感じやな。
これは、「自分の力が相手に比べて圧倒的に強い」ってことを示してる言葉やで。
【語源・由来】
江戸時代後期に頼山陽が著した国史の史書「日本外史」より。
「鎧袖」鎧の袖が「一触」ほんの少し触れること。それだけで簡単に相手を倒してしまうこと。
【典拠・出典】
『日本外史』頼山陽「二」
【対義語】
・悪戦苦闘(あくせんくとう)
【英語訳】
beat with a single blow
例文
I can beat such a fellow hands down.
あんなやつは鎧袖一触だ。
I can beat such a fellow hands down.
あんなやつは鎧袖一触だ。
鎧袖一触(がいしゅういっしょく)の解説
カンタン!解説
「鎧袖一触」っていうのは、相手をとっても簡単に勝つ、つまりすごく簡単に打ち負かすことを表すんだよ。例えば、相手があまり強くなくて、ほんのちょっと攻撃しただけで、すぐに倒れてしまうような状況を指すんだ。
この表現の中の「鎧袖」っていうのは、戦闘で使う鎧の袖部分のことを指していて、「一触」は、ほんの少し触れることを表すんだ。だから、「鎧袖一触」っていうのは、まるで鎧の袖がちょっと敵に触れただけで、敵がすぐに倒れる、そんな様子を表しているんだよ。
この言葉の出どころは、「日本外史」っていう本から来ているんだよ。
鎧袖一触(がいしゅういっしょく)の使い方
いよいよ明日は因縁の対決だね。お互い毎回必ず優勝争いに残って、交代でトロフィーを獲ってるなんてね。
おう!鎧袖一触で打ち負かしてやるさ。
その意気その意気。まあ前回はあっちが優勝したから今回はうちの番だしね。
いや、それは違うだろ。
鎧袖一触(がいしゅういっしょく)の例文
- 鎧袖一触でぶちのめしてやると、彼は息巻いで出て行ったが、結局のところボロボロになって負けて帰ってきた。どうやら相手は力では敵わないと姑息な手を使ったらしい。彼は腕っ節が強いのだが、あまり深く考えずに突っ走るからこうした結果を招くこともある。これに懲りて、もう少し慎重になると良いのだが。
- 力に差のある戦いとは聞いていたが、ゴングが鳴るや否や鎧袖一触でノックダウン。あまりにあっけなくて見世物としては成り立たず、客からは大ブーイングだった。
- 袖が触れただけで倒してしまうだなんて、鎧袖一触という言葉ができる元となったのは、どれほどの怪力の持ち主だったのだろう。それともただ単に意気がって、相手を威嚇するために大風呂敷を広げたゆえのセリフだったのか。
- 大企業相手にどれだけもがいても、我々のような個人経営の店舗は相手にならない。それこそ鎧袖一触で潰されてしまうだろう。
鎧袖一触の文学作品などの用例
- すると貴女は古いがゆえにそれを毛嫌いして内容も吟味せず鎧袖一触してしまう。<石坂洋次郎・若い人>
鎧の袖でちょっと触れただけで相手を倒せるというイメージから来ているんだね。