【四字熟語】
緩急剛柔
【読み方】
かんきゅうごうじゅう
【意味】
寛大に接したり、厳しく接したり、時には頑固に、時には柔和に、相手にあわせた適切な対応が自在にできること。
状況に応じ、適切に対処できること。
【語源・由来】
「緩急」は、ゆるいことときびしいこと。ゆっくりしておそいことと早いこと。また、さしせまった状態も示す。
「剛柔」は、かたいことと、やわらかいこと。強いこととやさしいこと。
【典拠・出典】
-
【類義語】
・緩急自在(かんきゅうじざい)
・一張一弛(いっちょういっし)
【英語訳】
・Rigid and flexible
・Treat them generously or harshly, and at the time become the obstinate or gentle.
・Appropriate response to the other party.
・We can corresponding to much the situation
緩急剛柔(かんきゅうごうじゅう)の使い方
B君、ずっと欠席していたのによく学校に来たわね。健太君が説得したんでしょ?
そうだよ。最初は家に行っても門前払いだったけど、毎日、学校帰りにB君の家に寄ったからね。
すごいわ、どうやってあの気難しいB君を学校に来る気にさせたの?
緩急剛柔、いろんな手を使ったさ。時にはキャッチボールに連れ出したりね。でも、一番はB君が僕を友人と認めてくれたからじゃないかな。
緩急剛柔(かんきゅうごうじゅう)の例文
- 豊臣秀吉は相手に合わせて緩急剛柔を使い分けて交渉にのぞんだ。
- 彼女の顔からいつもの笑顔が消え、厳しい顔になり緩急剛柔、一気に相手の過ちを指摘しだした。
- 彼の営業方法は緩急剛柔を的確に使い分けて、クライアントと丁寧に向き合うスタイルだ。
- うちの親方は厳しい時がほとんどだが、時にはとても優しく接してくれる。その緩急剛柔な対応があるから、ついていけるんだ。
まとめ
柔軟な態度が求められる四字熟語である。
いつもいつも頑固では人は離れてしまうだろう。また、何でも優しく対応していたら侮られることもある。
相手や状況に合った適切な対応をいつも取れるわけではない。
人間なので感情が表に出てしまう時もある。そんな正直な人は、相手を思いやってみよう。
すると、自然に緩急剛柔な対応ができているはずだ。