【四字熟語】
寛仁大度
【読み方】
かんじんたいど
「肝心態度」と書くのは誤りなので注意しましょう。
【意味】
心が広くて情け深く、度量の大きいこと。人の性質にいう語。小事にこだわらないこと。
「寛仁大度でスケールの大きい人物」などと表現される。
【語源・由来】
人の性質に対して使われる。「寛仁」は心が広くて情が厚いこと。「大度」は度量が大きいこと。
「寛」の旧字体は「寬」。
【典拠・出典】
『漢書』「高帝紀」
【類義語】
・豁達大度(かったつたいど)
・寛洪大量(かんこうたいりょう)
・天空海闊(てんくうかいかつ)
・豪放磊落(ごうほうらいらく)
【英語訳】
・Generous and merciful
・He is a have a deep compassion and have a big-hearted.
・Have a wide heart
寛仁大度(かんじんたいど)の使い方
見たかい? 僕のさっきの大人な態度。
すごいわ~。健太君の悪口を言っていた人を許すのね。
僕は背は低いけど、寛仁大度なんだぜ。
背の低いところを気にしているところが、寛仁大度っぽくないけどね・・・。
寛仁大度(かんじんたいど)の例文
- あの人は寛仁大度だから、絶対に成功するよ。
- どんなに険悪な雰囲気であったとしても相手が困っていたら、寛仁大度に救いの手を差し伸べるべきだ。
- 尊敬する師匠はとても寛仁大度な人だった。
- 祖父は寛仁大度な気質だったため、知り合いの借金を肩代わりして自分が破産した。果たして良かったのか・・・。
- 人を裁いてばかりいては寛仁大度とは言えない。自分たちのルールを相手に押しつけてはいけないのだ。
<嵯峨野明月記/辻邦生>より
京の人々に安堵(あんど)を与えた信長公の寛仁大度には賞賛や感謝を惜しまなかったのである。
京の人々に安堵(あんど)を与えた信長公の寛仁大度には賞賛や感謝を惜しまなかったのである。
まとめ
人間の性格のお手本を示す言葉が寛仁大度だ。
狭い了見や強欲で私利私欲に走っては、到底この精神域に到達することはできない。
人は失敗をするものである。他人の失敗を受け入れても、自分にとって大して不利にならないことが多い。
エゴや自尊心が他人の失敗を受け付けないのだ。
自分だって失敗することがある。お互い様と割り切って、相手を許そう。