他力本願の意味(語源由来・出典・類義語)
【四字熟語】
他力本願
【読み方】
たりきほんがん
【意味】
自分の力でなく、他人の力によって望みをかなえようとすること。「本願」は仏が修行しているときに立てた誓い。本来は阿弥陀如来の本願によって極楽往生を得ること。
なんや、それは「自分で何もせず、他人に頼ってばっかりいる」ってことか。
つまり、「自分で努力せずに、人の力をあてにする」ってことやな。
それは楽かもしれへんけど、自分の力で何かを達成する喜びもあるんやで。
つまり、「自分で努力せずに、人の力をあてにする」ってことやな。
それは楽かもしれへんけど、自分の力で何かを達成する喜びもあるんやで。
【語源・由来】
「他力と言うは如来の本願力なり」
【典拠・出典】
『教行信証』
【類義語】
・悪人正機(あくにんしょうき)
他力本願(たりきほんがん)の解説
カンタン!解説
「他力本願」っていうのは、自分で努力するのじゃなくて、他の人の力を借りて、自分の望みを叶えようとすることを言うんだ。
「本願」ってのは、もともとは仏教の言葉で、お釈迦様が修行をしてるときに立てた大切な誓いを指すんだよ。
でも、一般的には、自分一人の力だけじゃなくて、他の人やものの力を利用して、自分の目標を達成しようとする意味で使われることが多いんだ。「他力本願」の言葉は、「教行信証」という本から来ているよ。
たとえば、テストでいい点を取るために自分で勉強するのじゃなくて、友達に答えを教えてもらおうとするのも「他力本願」って言えるね。でも、やっぱり自分で頑張ることも大切だよね。
他力本願(たりきほんがん)の使い方
来週からいよいよ県大会ね。今年の野球部は大丈夫かしら?
もちろん大丈夫だよ。新入部員が活躍してさえくれればね
ずいぶんと他力本願じゃない。なんだか心配ね
いやいや、うちの新入部員はみんなすごいんだよ。大丈夫さ
他力本願(たりきほんがん)の例文
- 我が社の業績を伸ばすために、他社の製品をOEMで販売するという戦略には、どうしても賛成できない。そんな他力本願な方法しかないのか、もっと知恵を絞るべきだ。
- 万年再開の我が野球部に、中学生野球で県大会優勝をしたチームのエースピッチャーが入部してくる。他力本願かもしれないが、彼が入れば、初めて甲子園に行けるかもしれないと皆期待している。
- どうしても第一志望の大学に合格したいので、合格祈願で有名な神社をあちこち廻ったり、運勢アップのアイテム収集をしていると、母から、そんな他力本願なことで大丈夫かと釘をさされた。
- 運転免許を取りに自動車学校に通っていたのだが、ペーパーテストで何度も落ちた。今回は、試験会場のそばで売っている予想問題を購入して勉強した。若干、他力本願な気もするが、きっと大丈夫だろう。
- うちの予備校の進学率をあげるには、優秀な生徒を集めるしか無い。他力本願ではあるが、これが一番確実な方法だ。
他力本願の文学作品などの用例
- 悉く先輩知友諸氏の面倒に負うので、つまり他力本願で生きて来た恰好です。<石塚友二・松風>
しかし、一般的には、自分の力ではなく、他人の力を借りて物事を成し遂げることを表しているよ。