清濁併呑の意味(語源由来・類義語・対義語・英語訳)
【四字熟語】
清濁併呑
【読み方】
せいだくへいどん
【意味】
度量の広いこと、包容力の大きいこと。度量が広く包容力の大きいたとえ。
善も悪も分け隔てなく受け入れること。
賢人と愚人、どちらも差別しないで受け入れてしまう、度量の大きい人物を評するときに用いる。
清濁は正と邪、善人と悪人といった意味。
どんなことでも胸を開いて受け止める、その大きな心やね。
これは、「人や物事をあるがままに受け入れる広い心」を教えてくれる言葉なんやで。
【語源・由来】
清流濁流を分かたず受け入れる滝のように、度量が広くて、善人と悪人の区別なく、くるがままに受け入れてほどよく待遇する。
「清濁」の定義は中国の「酷吏列伝/史記」の『制治清濁』の根拠に由来する。
【典拠・出典】
-
【類義語】
・寛仁態度(かんじんたいど)
・兼愛交利(けんあいこうり)
・摂取不捨(せっしゅふしゃ)
【対義語】
・勧善懲悪(かんぜんちょうあく)
【英語訳】
・broad-minded enough to associate with various types of people
・To Accept the good and the evil without separating
清濁併呑(せいだくへいどん)の解説
「清濁併呑」っていうのは、すごく大きな心を持って、何でも受け入れることを表す言葉なんだよ。クリアできれいなものも、濁っていてあまりきれいじゃないものも、区別せずに受け入れてしまうという意味だね。だから、良いことも悪いことも、それぞれそのままに受け入れて、分け隔てしないという意味になるんだ。
これをイメージするときは、清い川の水も濁った川の水も区別せずに全て受け入れて流れ落ちていく滝を思い浮かべてみて。滝のように大きな心を持って、善人も悪人も、来る者は誰でも受け入れて、それぞれにちゃんと対応するってことだね。
この「清濁」という表現は、中国の「史記」っていう本の「酷吏列伝」の一部である「制治清濁」っていうところから来ているんだよ。
清濁併呑(せいだくへいどん)の使い方
清濁併呑(せいだくへいどん)の例文
- 自分に合う、合わないで判断して毛嫌いするような男は器が小さい。真の器が大きい人物とは、どんなタイプでも清濁併呑の度量をもつ。
- 一昔前は、清い行いだけでなく汚い取引でも物おじしない清濁併呑の政治家がたくさんいたものだ。この頃の政治家は器量が小さくていけない。
- 「清濁併せ呑む」とは自分が善も悪もあるという意味ではなく、善も悪も受け入れるという意味である。
- うちの社長は清濁併呑の余裕があるから、お客さんからも信頼されるんだよな。
かつて、U伯も、清濁を併呑する度量のひろい政治家とされたが、
それはつまり心が広いということだね。