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天歩艱難【てんぽかんなん】の意味と使い方や例文(語源由来・出典・類義語・英語訳)

天歩艱難

天歩艱難の意味(語源由来・出典・類義語・英語訳)

意味

【四字熟語】
天歩艱難

【読み方】
てんぽかんなん

【意味】
天の運行に支障が生じること。
転じて、時運に恵まれずに非常に苦労すること。

四字熟語の博士
「天歩艱難」この四字熟語は、本来、天の運行がうまくいかない状況を表しているんだよ。
しかし、転じて、運が悪くて、どうにもうまくいかない状況、つまり非常に苦労することを指すようになったんだ。
助手ねこ
つまり、「運が全然味方せんで、なんもかもうまくいかへん」ってことか。
もともとは天の運行がおかしくなることを表してたんやけど、今はもっと広く、「どんなに頑張っても運が悪くて、大変なことになっちゃう」状態を表すんやな。
この言葉、自分が運が悪くて大変な時に使うんやろな。

【語源・由来】
「天歩(てんぽ)」とは、天体の運行のこと。また、天命や時運のこと。国家の運命という意味もある。
「艱難(かんなん)」とは、悩みや苦しみのこと。また、難儀すること。

【典拠・出典】
詩経』「小雅・白華」

【類義語】
千辛万苦(せんしんばんく)
四苦八苦(しくはっく)
・艱難辛困(かんなんしんこん)
・艱苦辛苦(かんくしんく)
・艱難苦労(かんなんくろう)
・苦行難行(くぎょうなんぎょう)
・困苦艱難(こんくかんなん)
難行苦行(なぎょうくぎょう)

【英語訳】
trials and tribulations.

天歩艱難(てんぽかんなん)の解説

カンタン!解説
解説

「天歩艱難」っていうのは、本当に大変な苦労をすることを表すんだよ。もともとは、星や月など天体がうまく動かないときに使う言葉だったんだ。でも、今では、自分の運が良くないときや、ついてないときに、とても苦しい思いをすることを指すんだ。

「天歩」っていうのは、天体が動くことや、運命、つまり自分の運がどうなるかを指す言葉だよ。また、国全体の運命を指すこともあるんだよ。そして、「艱難」は、悩みや困難な状況を表す言葉なんだ。

だから、「天歩艱難に苦しむ」というと、自分の運が良くなくて、とても大変な状況にあることを表すんだよ。例えば、何をやってもうまくいかないときや、いろいろと問題が起きてしまうときに使う言葉だね。

天歩艱難(てんぽかんなん)の使い方

健太
昨日、叔父さんがうちに遊びに来たんだよ。いろいろな話を聞かせてもらったんだ。
ともこ
健太くんの叔父さんは、会社を経営しているのよね。
健太
ここまで来るのには、たくさんの天歩艱難があったと話していたよ。
ともこ
どんな困難が訪れても、諦めない心が大切なのかもしれないわね。

天歩艱難(てんぽかんなん)の例文

例文
  1. 会社がここまで安定するまでには、数々の天歩艱難を乗り越えてきたんだよ。
  2. 彼は天歩艱難というときにも、諦めずに取り組んでいた。
  3. これほど天歩艱難に苦しむということは、今後も困難が続くのかもしれない。
  4. 彼女のよいところは、天歩艱難となってもコツコツと努力を続けるところだろう。
  5. 天歩艱難が続いたことで、嫌になってしまったんだよ。
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北澤篤史サイト運営者
1984年、大阪府生まれ。 著書 『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』(講談社、2024) ことわざ学会所属。ことわざ研究発表『WEB上でのことわざ探求:人々が何を知りたいのか』(ことわざ学会フォーラム、2023)

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