断章取義の意味(語源由来・出典・類義語・英語訳)
【四字熟語】
断章取義
【読み方】
だんしょうしゅぎ
【意味】
詩文の一節を取出し、全体の本意と関係なく、その一節の意味だけで用いること。また、自分の都合のよい引用をすること。
そやから、「全部の話を聞かずに、自分に都合の良いとこだけ取る」ってことやな。
全体の話や作者の意図を無視して、自分に都合のいい部分だけを抜き出して利用するんやな。
これは、「全部を理解する大切さ」を教えてくれる言葉やで。
全体の話や作者の意図を無視して、自分に都合のいい部分だけを抜き出して利用するんやな。
これは、「全部を理解する大切さ」を教えてくれる言葉やで。
【語源・由来】
「章」は文章。また、詩文の一編。「断章」は文章の一部を取り出すこと。
「取義」はその意味をとること。
「章を断じ義を取る」と読む。
【典拠・出典】
『春秋左氏伝』「襄公二八年」
【類義語】
・断章截句(だんしょうせっく)
・断章取意(だんしょうしゅい)
【英語訳】
interpreting(and using)a passage without regard to its context
断章取義(だんしょうしゅぎ)の解説
カンタン!解説
「断章取義」っていうのは、本や詩から一部だけをピックアップして、自分に都合がいいように解釈することを言うんだよ。
ちょっと詳しく説明すると、「章」っていうのは文章や詩文の一部を指すんだ。そして、「断章」っていうのは、その文章や詩文から一部分だけを抜き出すこと。「取義」っていうのは、その抜き出した部分の意味を解釈すること。
だから、「断章取義」は一部分だけを取り出して、それを自分に都合のいいように解釈するという意味になるんだよ。それはちょっとズルいかもしれないね。だって、本当の意味を理解するためには全体の文章や詩文を見るべきだよね。でも、「断章取義」はその一部だけを見て判断をするから、全体の意味とは違う解釈になることがあるんだ。
ちなみに、この四字熟語の出どころは、「文心雕竜」という本の一部、「章句」から来ているんだよ。
断章取義(だんしょうしゅぎ)の使い方
ん?健太くん、どうしたの?
どうしたのって、それ・・・。
僕のデザートのプリン!!なんで勝手に食べてるの!!
もう!! あきこちゃんは食べることしか能がないんだから~~~!!
僕のデザートのプリン!!なんで勝手に食べてるの!!
もう!! あきこちゃんは食べることしか能がないんだから~~~!!
まあまあ。「みんなちがって、みんないい」って言うじゃない。ほら、金子みすゞの。
私の個性も大事にしてよね~。うふふ。
私の個性も大事にしてよね~。うふふ。
(金子みすゞの作品を・・・。断章取義だ・・・。)
断章取義(だんしょうしゅぎ)の例文
- 彼は酔っ払ってくると、いつも好きな詩人を挙げ、断章取義に話をする。
- 妹は、自分の都合の悪い状況に追い込まれると、いつも断章取義で、自分の意見を正当化しようとする。
- 彼女は有名な作家であるが、メディアに断章取義に取り上げられ、彼女の本意が視聴者に伝わっていないような印象を受ける。
- タレントである彼は、自分を良く見せたいのか、哲学書を読んで、断章取義に自分の成功談に取り入れている。
断章取義の文学作品などの用例
- ははははは、面白い説じゃ。断章取義すれば、そう解しても差しつかえはなかろう。<海音寺潮五郎・柳沢騒動>
作品全体からみると作者の意図が分かるけど、その一部だけを抜き出して利用することなんだ。