晏子之御の意味(語源由来・出典・類義語・英語訳)
【四字熟語】
晏子之御
【読み方】
あんしのぎょ
【意味】
低い地位に満足して得意がったり、主人の権威を笠にきて威張る人物のこと。
へえ、それって、「他人の背中を借りてデカいこと言ってるのに、実は自分はちっちゃい人」っていうことやんな。
他人の強さや名声を借りて、得意げになるけど、実際は自分には何もないって感じか。
まぁ、大事なのは「本物の自分」を見失わへんことやろうな。
他人の強さや名声を借りて、得意げになるけど、実際は自分には何もないって感じか。
まぁ、大事なのは「本物の自分」を見失わへんことやろうな。
【語源・由来】
晏嬰の馭者の妻が主人を車に乗せ得意がっている旦那を恥じ離縁を求めた。馭者はそれを聞き大いに反省し、以後態度を改めやがて重用されたという故事によるもの。
晏子之御の「御」は「馭」と同じ意味。
【典拠・出典】
『史記』「晏嬰伝」
【類義語】
・晏御揚揚(あんぎょようよう)
【英語訳】
an ass in the lion’s skin
イソップ物語の「ライオンを被ったロバ」に由来する。
英語例文
彼は晏子之御である。
He is an ass in the lion’s skin.
彼は晏子之御である。
He is an ass in the lion’s skin.
晏子之御(あんしのぎょ)の解説
カンタン!解説
「晏子之御」という言葉は、他人の偉い地位を背景に、自分の低い立場に満足して、ちょっと得意げにふるまう人を指すたとえだよ。
この「晏子」っていうのは、昔の中国の偉い人、晏嬰っていう人のこと。そして、「御」は、馬車を運転する御者のことなんだ。
この言葉の背景には、晏嬰の御者の話があるんだ。この御者は、偉い晏嬰を馬車に乗せて運転することをすごく誇りに思っていて、それだけで自分のことを得意に思ってたんだ。でも、彼の奥さんに「それだけで満足してるの?」って指摘されて、改めて自分の立場や考え方を見つめ直したって話があるんだ。
この話の出どころは、『史記』っていう本の中の晏嬰のエピソードから来ているよ。つまり、この言葉は「他人の偉さに頼って自分を大きく見せるような人」を指すための言葉なんだね。
晏子之御(あんしのぎょ)の使い方
ともこちゃん、けいちゃんと仲直りできたの?前はあんなに仲が良かったのに、何があったの
仲直りする気なんかないもん。自分が優等生だからって先生といる時だけ威張っていい子ヅラするのよ。見てるとイライラしちゃう。
そうなの?そんな風には見えなかったけどな。。。それじゃあけいちゃんは晏子之御なんだね。それで喧嘩したんだ。
そうよ。そんな態度を改めないんじゃ仲直りなんかできないわ。
晏子之御(あんしのぎょ)の例文
- 同期の誰よりも早く彼は出世したが、肩書きが変わった途端に威張るようになった。彼は自分が晏子之御になったことに気づいていないようだ。
- 一人でいる時はいつも静かな彼なのに、ミーティングなど上司といる時には、上司の意見にすぐに同調し偉そうにする。彼は根っからの晏子之御である。
- 彼のように他人に隠れて偉そうにする晏子之御は私は大嫌いだ。
- 晏子之御が一番の卑怯者だと、私は思う。自分自身は全く何もしないで威張るだけなのだ、一番の小心者である。
- 映画に出てくる悪者の子分というのは大抵が晏子之御で、いつも威張っているが一人だと何もできない。そういう奴はすぐにやられるのが落ちだ。
実際には自分の地位が低いのに、それを忘れて誇らしげに振る舞うという意味があるんだよ。