【四字熟語】
晏子之御
【読み方】
あんしのぎょ
【意味】
低い地位に満足して得意がったり、主人の権威を笠にきて威張る人物のこと。
【語源・由来】
晏嬰の馭者の妻が主人を車に乗せ得意がっている旦那を恥じ離縁を求めた。馭者はそれを聞き大いに反省し、以後態度を改めやがて重用されたという故事によるもの。
晏子之御の「御」は「馭」と同じ意味。
【典拠・出典】
『史記』「晏嬰伝」
【類義語】
・晏御揚揚(あんぎょようよう)
【英語訳】
an ass in the lion’s skin
イソップ物語の「ライオンを被ったロバ」に由来する。
英語例文
彼は晏子之御である。
He is an ass in the lion’s skin.
彼は晏子之御である。
He is an ass in the lion’s skin.
晏子之御(あんしのぎょ)の使い方
ともこちゃん、けいちゃんと仲直りできたの?前はあんなに仲が良かったのに、何があったの
仲直りする気なんかないもん。自分が優等生だからって先生といる時だけ威張っていい子ヅラするのよ。見てるとイライラしちゃう。
そうなの?そんな風には見えなかったけどな。。。それじゃあけいちゃんは晏子之御なんだね。それで喧嘩したんだ。
そうよ。そんな態度を改めないんじゃ仲直りなんかできないわ。
晏子之御(あんしのぎょ)の例文
- 同期の誰よりも早く彼は出世したが、肩書きが変わった途端に威張るようになった。彼は自分が晏子之御になったことに気づいていないようだ。
- 一人でいる時はいつも静かな彼なのに、ミーティングなど上司といる時には、上司の意見にすぐに同調し偉そうにする。彼は根っからの晏子之御である。
- 彼のように他人に隠れて偉そうにする晏子之御は私は大嫌いだ。
- 晏子之御が一番の卑怯者だと、私は思う。自分自身は全く何もしないで威張るだけなのだ、一番の小心者である。
- 映画に出てくる悪者の子分というのは大抵が晏子之御で、いつも威張っているが一人だと何もできない。そういう奴はすぐにやられるのが落ちだ。