遏悪揚善の意味(出典・類義語)
【四字熟語】
遏悪揚善
【読み方】
あつあくようぜん
【意味】
悪事を禁じて、善行をすすめること。
ほんまやな。それはつまり、「悪いことはやめて、良いことをすすめる」ってことやな。
ダメなことはダメって言って、エエことは積極的にやろうっていう考えやんな。
これは、「人の行動を良くしよう」という考え方を示してるんやな。
ダメなことはダメって言って、エエことは積極的にやろうっていう考えやんな。
これは、「人の行動を良くしよう」という考え方を示してるんやな。
【典拠・出典】
『易経』「大有」
【類義語】
・勧善懲悪(かんぜんちょうあく)
・激濁揚清(げきだくようせい)
・揚清激濁(ようせいげきだく)
遏悪揚善(あつあくようぜん)の解説
カンタン!解説
「遏悪揚善」は、漢字を見ても分かるように、「遏」は「抑える」、「悪」は「悪いこと」、「揚」は「高める」、「善」は「良いこと」を意味しているんだ。だから、「遏悪揚善」は「悪いことを抑えて、良いことを高める」っていう意味になるんだ。
例えば、先生がクラスでルールを作る時、悪い行いをしないように厳しく注意して(これが「遏悪」)、みんなが協力したり助け合ったりするように励ます(これが「揚善」)ことがあるよね。そのように、悪いことを止めて、いいことを増やす努力を「遏悪揚善」と言うんだ。
だから、「徹底して遏悪揚善を貫く」と言う時は、悪いことを完全になくし、良いことを全力で増やすという意味になるんだよ。これは人間関係だけでなく、会社や国、世界全体でも使える考え方だよ。
遏悪揚善(あつあくようぜん)の使い方
電車の中で、喧嘩している二人がいたんだけど、止めに入った勇気ある青年が居たよ。
へえ。遏悪揚善の心を持った若者がまだまだいるのね。
うん。見て見ぬふりをしている大人たちばかりだったのに、偉いよね。
悪いことは悪いと言える青年が増えると良いわね。
遏悪揚善(あつあくようぜん)の例文
- 遏悪揚善、他人が困っている時には迷わず助けましょう。
- 遏悪揚善、誰かが悪事をはたらいていたら、加担しないで止めましょう。
- 父は、遏悪揚善の人で、良いことをするとおもちゃを買ってくれるくらいほめてくれるが、悪いことをすると虐待を疑われるほど怒る。
- 新しい担任の先生は、徹底して遏悪揚善を貫いています。
- 祖母が、遏悪揚善という方針で教育をしたため、私は正義感が強くなり警察官になりました。
人間が持つマイナスな行動を制止し、プラスな行動を積極的に勧めるという意味が込められているんだ。