円転滑脱の意味(語源由来・類義語・英語訳)
【四字熟語】
円転滑脱
【読み方】
えんてんかつだつ
【意味】
言葉遣いや行動が自在で角立たず、物事を要領よく、すらすら処理していくさま。
言葉や行動が相手の感情を刺激せずに合わせて自由に変化し、争い事を起こさないこと。
言動が自由自在で、物事にこだわらないこと。
ボールがすいすいと転がるように、話し合いや仕事がスムーズに行われるときのことを指すんやな。
これは、「スムーズに物事を進めることの大切さ」を教えてくれる言葉やで。
【語源・由来】
「円転」は丸く回るという意味から派生し、角立ってなく滑らかに転がるという意味から、物事が停滞することなく進むことのたとえです。
「滑脱」はすべりぬけるという意味から派生し、滞ることなく状況に合わせて自在に変化するという意味から、失敗や間違いのない応対をすることの意味です。
「円転」「滑脱」の二語を重ねて滑らかさをさらに強調した四字熟語となっています。
【典拠・出典】
-
【類義語】
・円滑洒脱(えんかつしゃだつ)
・円融滑脱(えんゆうかつだつ)
【英語訳】
flexible
tactful
adaptable
suave
smooth
versatile
dexterity in address
exquisite tact
vivacity
円転滑脱(えんてんかつだつ)の解説
「円転滑脱」というのは、物事をとてもスムーズに、すらすらとこなすことを表すんだよ。例えば、話すのが上手だったり、どんな状況でもピンチをチャンスに変えたり、色んなことがうまく進むことを指すんだ。
「円転」っていうのは、まるで丸い物がスムーズに転がるように、何事も滞りなく進むことを言うんだ。そして、「滑脱」は、なめらかにすべり抜ける、つまりどんな難しいこともスルスルと乗り越えてしまう様子を表すんだよ。
だから、「円転滑脱な話術」っていうと、人を引きつける話術がとてもうまい、すらすらと話すことができるって意味になるんだ。「円転滑脱な人柄」っていう時は、どんな困難な状況でもうまく対応して、人々をうまく導けるような人のことを指すよ。
円転滑脱(えんてんかつだつ)の使い方
円転滑脱(えんてんかつだつ)の例文
- あの秘書は社長の無理難題もスムーズにクリアする、円転滑脱な人ですね。
- あのアナウンサーは、どんな番組に出ても円転滑脱にこなす、マルチなアナウンサーだと言われています。
- 混沌とした政界は様々な利権が絡み合い、それぞれの利益を主張する恐ろしい場所です。それでも円転滑脱な姿勢で社会を正しい方向に動かしていけると思いますか。
円転滑脱の文学作品などの用例
- 貴方はあの微温湯的な円転滑脱な教養で社会を正しい方向に動かしていけると思いますか。<石坂洋次郎・若い人>
まるでボールが滑らかに転がるようなイメージだね。