深謀遠慮の意味(語源由来・出典・類義語・英語訳)
【四字熟語】
深謀遠慮
【読み方】
しんぼうえんりょ
【意味】
遠い先々まで考えること。深い考え。深いはかりごと。
未来に何があるか分からへんけど、それでも考えて計画を練るんやな。
これは、「未来を見越して計画を立てる大切さ」を教えてくれる言葉なんやで。
【語源・由来】
鎌倉初期の軍記物語「保元物語」の中に記述が見られる。
保元物語は、保元元年七月に起こった保元の乱の顛末を源為朝を中心として描いたもの。
「父子立ち別れてかおはすらむと思案して、はげたる矢をさしはずす深謀遠慮の程こそ神妙なれ」
【典拠・出典】
『文選』賈誼「過秦論」
【類義語】
・深慮遠謀(しんりょえんぼう)
・遠謀深慮(えんぼうしんりょ)
・淵謀深慮(えんぼうしんりょ)
・思慮分別(しりょふんべつ)
・遠慮深謀(えんりょしんぼう)
【英語訳】
far sight and deep design
彼は深謀遠慮の人と言われている。
They say he is a man of far sight and deep design.
深謀遠慮(しんぼうえんりょ)の解説
「深謀遠慮」っていうのは、すごく深く考えて、ずーっと先のことまで見越して計画を立てることなんだよ。また、そのように立てられた計画そのもののことも指すよ。
「深謀」っていうのは、深く考え抜いた策略や思考のこと。「遠慮」っていうのは、未来のことをよく考え、遠くの将来を予想することだよ。
つまり、これから何年も先のことまで考えて、計画をしっかりと立てて行動することを、「深謀遠慮」と言うんだ。だから、ただひとつのことをやるだけじゃなくて、その結果が何年後にどう影響するかまで考えて行動するのが大事なんだよ。この言葉の出どころは、「文選」っていう本の中の賈誼の「過秦論」っていう文章から来ているんだよ。
深謀遠慮(しんぼうえんりょ)の使い方
深謀遠慮(しんぼうえんりょ)の例文
- 軍師は深謀遠慮を巡らして戦略を立てるものだ。
- 深謀遠慮を巡らして立てた策のはずが、深読みし過ぎて失敗に終わってしまった。
- お前は軽率すぎるのだ。彼のような深謀遠慮の人になれとは言わないが、もう少し行動を起こす前に考えなさい。
- 人の内面は表に現れるもの。彼のもの静かで落ち着いた雰囲気は、深謀遠慮と言われる彼の内面を表している。
深謀遠慮の文学作品などの用例
- そうするとこれまで馬鹿げた事であった当局の為事しごとが、深謀遠慮から出た善政になる。<森鴎外・灰燼>
遠くの未来に起こる可能性があることも、予想して計画を練るというニュアンスが含まれているんだよ。