【四字熟語】
深謀遠慮
【読み方】
しんぼうえんりょ
【意味】
遠い先々まで考えること。深い考え。深いはかりごと。
【語源・由来】
鎌倉初期の軍記物語「保元物語」の中に記述が見られる。
保元物語は、保元元年七月に起こった保元の乱の顛末を源為朝を中心として描いたもの。
「父子立ち別れてかおはすらむと思案して、はげたる矢をさしはずす深謀遠慮の程こそ神妙なれ」
「深謀」も「遠慮」も、共に深く考えることを表している。
【典拠・出典】
『文選』賈誼「過秦論」
【類義語】
・深慮遠謀(しんりょえんぼう)
・遠謀深慮(えんぼうしんりょ)
・淵謀深慮(えんぼうしんりょ)
・思慮分別(しりょふんべつ)
・遠慮深謀(えんりょしんぼう)
【英語訳】
far sight and deep design
英語例文
彼は深謀遠慮の人と言われている。
They say he is a man of far sight and deep design.
彼は深謀遠慮の人と言われている。
They say he is a man of far sight and deep design.
深謀遠慮(しんぼうえんりょ)の使い方
今度家を買うことになったんだけど、母さんが俺の名義の通帳を渡してくれてね。自由に使えって言って。開けて見たらかなりの預金があってびっくり。でも、正直言って助かったよ。
良かったじゃないの。有難いことだね、ほんと。
母さん、何かあった時のためにって、俺の小さい頃から少しずつへそくりを貯めててくれたらしい。
それはもう、お母さんの深謀遠慮のおかげだね。お母さんのこと大事にしなくちゃいけないよ。
深謀遠慮(しんぼうえんりょ)の例文
- 軍師は深謀遠慮を巡らして戦略を立てるものだ。
- 深謀遠慮を巡らして立てた策のはずが、深読みし過ぎて失敗に終わってしまった。
- お前は軽率すぎるのだ。彼のような深謀遠慮の人になれとは言わないが、もう少し行動を起こす前に考えなさい。
- 人の内面は表に現れるもの。彼のもの静かで落ち着いた雰囲気は、深謀遠慮と言われる彼の内面を表している。