【四字熟語】
愚者一得
【読み方】
ぐしゃのいっとく
【意味】
愚か者でも、ときには役に立つような知恵を発揮するということのたとえ。
【語源・由来】
「一得」は、得ること。自分の意見を述べるときに謙遜する意味で用いることもある。「愚者も千慮に一得あり」を略したもの。「愚者にも一得」と読み下すこともある。
【典拠・出典】
『史記』淮陰侯
【類義語】
・千慮一得(せんりょのいっとく)
【対義語】
・千慮一失(せんりょのいっしつ)
愚者一得(ぐしゃのいっとく)の使い方
うーん。うーん。どうすればいいのかな。
ともこちゃん。ここをこうすればいいんじゃないかな。
あらっ。健太くんが妙案を出すなんて愚者一得ってやつね。
愚者じゃないぞ!
愚者一得(ぐしゃのいっとく)の例文
- 健太くんは、普段はぼんやりしているが、愚者一得といえるアイディアを不意に口にする。
- 愚者一得というから、専門家以外からも意見を募ろう。
- ともこちゃんは、門外漢で愚者一得かもしれませんがといいながら、思い付いた意見を発表し始めた。
- 普段は、健太くんの意見をあてにすることはないが、愚者一得というように、たまに良いことを言うんだ。
- 愚者一得の言葉を信じ、子どもの発言にも耳を傾けるようにしていたおかげで、奇抜なアイディアを得ることができた。