著書『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』を講談社より出版

飛耳長目【ひじちょうもく】の意味と使い方や例文(出典・類義語)

飛耳長目

飛耳長目の意味(出典・類義語)

意味

【四字熟語】
飛耳長目

【読み方】
ひじちょうもく

【意味】
物事の観察に鋭敏で、見聞が広く精通していること。観察力や情報の収集力があり、物事に通じていることの形容。

四字熟語の博士
「飛耳長目」という四字熟語は、情報を集める能力が優れていて、細かいところまで観察し、すばやく判断できる様子を表すんだよ。
周囲の情報をしっかりと見て聞いて理解していることを言うんだ。
助手ねこ
つまり、「何でもすぐに見つけて聞きつけて、すばやく理解する」ってことやな。
あっちでもこっちでも情報をゲットして、さっと分析するんや。
これは、「物事をよく見て、よく聞いて、しっかり理解する」っていうことを教えてくれる四字熟語やで。

【典拠・出典】
管子』「九守」

【類義語】
鳶目兎耳(えんもくとじ)
長目飛耳(ちょうもくひじ)

飛耳長目(ひじちょうもく)の解説

カンタン!解説
解説

「飛耳長目」っていうのは、物事にとっても敏感で、色々なことをよく見て、よく聞いていることを言うんだよ。このことばは、人の観察力が鋭く、情報を集めるのがうまくて、たくさんのことを理解している状態を表しているんだ。

この四字熟語は、「飛耳」と「長目」の二つの部分に分けることができるんだ。「飛耳」は、耳が飛び出して遠くの音まで聞こえる、つまり色々な情報をよく聞くことを意味していて、「長目」は目が長くて遠くまで見える、つまり物事をよく見て理解することを意味しているんだ。

「飛耳長目」やその逆の「長目飛耳ちょうもくひじ」のように使われることがあるよ。元々は、中国の古い本『管子かんし』というものからきているんだよ。

飛耳長目(ひじちょうもく)の使い方

ともこ
情報化社会に生きる私達には、飛耳長目が大事よ。
健太
いろんなことを知って、自分で判断する能力を持たないと、新聞記事ですら裏の裏があったりするもんね。
ともこ
そうよ。情報を鵜呑みにしないで、正しいか間違っているか自分で判断していかなくてはいけないの。
健太
もっとシンプルな縄文時代に生まれたかったなあ。

飛耳長目(ひじちょうもく)の例文

例文
  1. 自由を奪われた松陰先生にとって、飛耳長目の手足となるのは、松下村塾の塾生にほかならなかったのです。
  2. ともこちゃんは飛耳長目に長けた優秀な女性です。
  3. 飛耳長目を第一にしている彼は、常にいろんなメディアからの情報収集を心がけています。
  4. 飛耳長目のともこちゃんがそう決めたのなら間違いはないと思います。
  5. 彼は飛耳長目の優秀な刑事です。

飛耳長目の文学作品などの用例

  1. また、清盛入道の飛耳長目―六波羅童わっぱと呼んで市人まちびとに恐れられている赤い直垂ひたたれを着た十四、五歳の少年らが<吉川英治親鸞>
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北澤篤史サイト運営者
1984年、大阪府生まれ。 著書 『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』(講談社、2024) ことわざ学会所属。ことわざ研究発表『WEB上でのことわざ探求:人々が何を知りたいのか』(ことわざ学会フォーラム、2023)

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