【四字熟語】
意馬心猿
【読み方】
いばしんえん
【意味】
心に起こる欲望や心の乱れを抑えることができないこと。
欲望や執着が強いため心の制御ができなく、心が乱れていることのたとえ。
煩悩や情欲、妄念などの欲望のために心が落ち着かないことのたとえ。
注意 プラスの意味で使うのは誤りで、マイナスの意味で活用します。
【語源由来】
仏教語。心が混乱している様子を走り回る馬や騒ぎ立てる猿にたとえた言葉。
「意」とは、心のこと。「意馬」は馬が興奮して暴れまわるように気持ちが落ち着かないことの意味で、「心猿」は激しく騒ぐ猿のように、気持ちが落ち着かないことの意味です。
【典拠・出典】
『参同契』
【類義語】
・心猿意馬(しんえんいば)
・百八煩悩(ひゃくはちぼんのう)
・煩悩具足(ぼんのうぐそく)
【対義語】
・虚心坦懐(きょしんたんかい)
・光風霽月(こうふうせいげつ)
・明鏡止水(めいきょうしすい)
【英語訳】
it is hard to keep one’s worldly desires and passions in check
passions hard of control
uncontrollable passions
mind monkey
意馬心猿(いばしんえん)の使い方
昨日、お姉ちゃんにすごく怒られちゃったの。
どうしたの。
うん、お姉ちゃんが大事に取っていたケーキがあって、それをちょっと見ただけなんだけど、見たら意馬心猿の気持ちになっちゃって、結局食べちゃったんだ。
それはお姉ちゃんが怒るのは無理ないよね。
意馬心猿(いばしんえん)の例文
- 人のものを盗むということが道徳に反することだと頭では理解できていても、意馬心猿の情に自分を律することができず、罪を犯してしまった。
- お金という魔物が人間を狂わすもので意馬心猿から逃れられないのが人間の性かもしれません。
- 寺の坊主という身でありながら、女性に心惹かれてしまうといった意馬心猿の胸の内、自らの至らなさを悔いております。