一利一害の意味(語源由来・出典・類義語・英語訳)
【四字熟語】
一利一害
【読み方】
いちりいちがい
【意味】
良い点と悪い点の両方があること。
よいことがある一方、悪いこともあること。
利益の反面、害もあること。
いいことばっかりじゃなくて、同時に悪いこともあるという、世の中の難しさを教えてくれる言葉やな。
【語源・由来】
本来は「一利を興すは一害を除くに若かず」といい、新しく一つの利益になることを始めるより、今までの害悪を一つでもやめた方がよいという意味です。
【典拠・出典】
『元史(げんし)』「耶律楚材伝(りつそざいでん)」
【類義語】
・一長一短(いっちょういったん)
・一短一長(いったんいっちょう)
・一得一失(いっとくいっしつ)
・一失一得(いっしついっとく)
・利害得失(りがいとくしつ)
・利害失得(りがいしっとく)
【英語訳】
advantages and disadvantages
gain some、lose some
Where there is good, there is evil
The new policy has both advantages and disadvantages
一利一害(いちりいちがい)の解説
「一利一害」っていうのは、いいことがある一方で、ちょっと困ることもある、っていう状況を指すんだよ。たとえば、お金をたくさんもらえる計画があるけど、そのためには大変な努力が必要だったり、なにかリスクがあったりすることを言うんだ。
「一利一害の計画案」という場合は、その計画には良い点とちょっと困る点がある、っていう意味だよ。
ちなみに、この四字熟語の出典は「元史」っていう本の中の「耶律楚材伝」っていう部分だよ。「一利を興すは一害を除くに如しかず」っていう言葉が元になっていて、これは「一つ良いことを始めるより、一つ悪いことをなくす方が良い」っていう意味なんだよ。
一利一害(いちりいちがい)の使い方
いいなあ~。
新しい靴は買ったばかりだから、まだ固くって走りにくいんだ。
慣れるまでは少し我慢するしかないよ。
一利一害(いちりいちがい)の例文
- その薬は一利一害あって、副作用も否定できません。
- エネルギー資源として原子力はで電力確保など有用であるが、地球規模での環境問題の影響を長期視点で考え合わせれば一利一害ともいえるでしょう。
- 尻尾をつかむためには犯人を泳がせることに一利一害あるのは分かっている。もちろん、逃げてしまうこともありうる。
- わが子の一利一害は父である私自身の利害の様に感じられます。
- ペットを飼うということは、世話もしなければならないし、病気になることもあって、一利一害であることは理解できるでしょうか。
つまり、利益と損害が一緒に来るという意味があるんだ。