【四字熟語】
一葉知秋
「一葉の落つるを見て、歳の将(まさ)に暮れなんとするを知る」
【読み方】
いちようちしゅう
【意味】
僅かな兆しからの大勢や本質、また、物事の衰亡を察知すること。(一枚の落葉をみて秋の訪れを知ることから)
【語源・由来】
一般に「一葉(いちよう)秋(あき)を知(し)る」と訓読します。「一葉」は一枚の葉、一枚の葉が落ちるという意味で「知秋」は秋の来たのに気づくという意味です。梧桐の葉が一枚、音もなく落ちるのを見て、秋が近づく気配を感じるという意味である。このように目立たない現象から大きな変化を察知するたとえです。そこから転じて、わずかな兆候や変化を見たり、感じ取って、これから後にくる衰退・崩壊(物事の終わり)を察知するたとえとなりました。
【典拠・出典】
『淮南子』「説山訓(せつざんくん)」
【類義語】
・梧桐一葉(ごどういちよう)
・桐葉知秋(どうようちしゅう)
・葉落知秋(ようらくちしゅう)
【英語訳】
A straw shows which way the wind blows.
一葉知秋(いちようちしゅう)の使い方
昨日、田中君が野球部辞めちゃったんだって!
え!どうしてかな。
あんなに一生懸命頑張っていたのにね。
あんなに一生懸命頑張っていたのにね。
そういえば、先月後半頃から笑顔がなくなっていたような・・・。
それが一葉知秋の知らせだったかもしれない。
それが一葉知秋の知らせだったかもしれない。
もう一度田中君の頑張っている姿をみたいよね。
一葉知秋(いちようちしゅう)の例文
- 最後に送ってきた一枚のはがきを見て、あの人が遠くに行ってしまうという一葉知秋の予感を感じた。
- 部族長の死は、その部族滅亡を予感させる一葉知秋の知らせでもあった。
- 突然の母の入院の知らせは、一葉知秋の母の死を予感させるものでした。
- 彼女の死はこの街全体が冬の訪れを予感させる一葉知秋の知らせそのものと感じたものだった。
- あの頃顧客からのクレームが少しづつ増えたことが、倒産の前兆、一葉知秋だったかもしれない。