【四字熟語】
一上一下
【読み方】
いちじょういちげ
【意味】
その時その時の場面に応じて適切な対応をとることのたとえ。
【語源・由来】
上げたり下げたり、上がったり下がったりの意から。
【典拠・出典】
『呂氏春秋』「圜道(かんどう)」
【類義語】
・臨機応変(りんきおうへん)
・当意即妙(とういそくみょう)
【英語訳】
resourceful
resourcefulは「臨機応変な」という意味の形容詞。
英文例
彼の対応は一上一下だった。He corresponded resourcefully.
英文例
彼の対応は一上一下だった。He corresponded resourcefully.
一上一下(いちじょういちげ)の使い方
私、どうしても先生のやり方についていけないわ
ともこちゃんも頭が固いなぁ。一上一下で対応していかないと。
意固地になりすぎていたかしら
もっと気張らずに考えたほうがいいよ
一上一下(いちじょういちげ)の例文
- 物事を成功させるためには、一上一下の対応が必要だ。
- 一上一下で対応することさえ気をつけていれば、大きな問題はない。
- うちの母はとっさの機転がきかないので、一上一下が苦手だ。
- 彼女は細やかな気遣いができる人で、一上一下が得意だ。
- 一上一下さえできていれば、こんな失敗はしなかったものを。
まとめ
一上一下(いちじょういちげ)は、上がったり下がったりするさまから転じて、その時その時の場面に応じて適切な対応をとることを意味する言葉となりました。類義語にあげている「臨機応変(りんきおうへん)」の方が馴染みがあるかと思いますが、同じ意味です。人は、なかなか頭が固い生き物で、その時その時の場面に応じた適切な対応をとっさにできる人は少ないでしょうが、一上一下(いちじょういちげ)の機微が求められる場面は、日常生活の中でも多いかと思います。できるだけ一上一下(いちじょういちげ)な対応ができるよう、心がけていきたいものです。とっさの機転が苦手な方は、あらかじめ、こうなった時はこう対応する、というのを決めておいて、その時になって慌てないよう心構えをしておくとよいでしょう。とは言っても、一朝一夕でどうこうなるものでは無いので、気長に鍛えていくしかありません。日頃から、一上一下(いちじょういちげ)を心がけるようにしましょう。