著書『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』を講談社より出版

槿花一朝【きんかいっちょう】の意味と使い方や例文(語源由来・出典・類義語)

【四字熟語】
槿花一朝

【読み方】
きんかいっちょう

【意味】
人の世のはかないことのたとえ。

【語源・由来】
ムクゲの花は朝咲いて、その日の夕方にはしぼんでしまうことから。「槿花」は、ムクゲの花。朝に開いて夕方にはしぼむところから、はかない栄華のたとえにされる。「一朝」は、わずかな間。「槿花一朝の夢」という形で用いることが多い。

【典拠・出典】
白居易「放言」

【類義語】
槿花一日(きんかいちじつ)

槿花一朝(きんかいっちょう)の使い方

健太
ともこちゃんのお父さんの会社は、今、ものすごく勢いがあるよね。
ともこ
そうね。でも槿花一朝、繁栄はいつまでも続かないものよ。
健太
確かに、槿花一朝と言われているけれども、後継ぎが優秀なともこちゃんなんだから、きっとまだまだ勢いは衰えないでしょう。
ともこ
私が継ぐとは限らないわよ。

槿花一朝(きんかいっちょう)の例文

  1. 槿花一朝、とうとうテレビ業界の王者が首位から陥落しました。
  2. 槿花一朝、百貨店の時代は終わりを告げようとしています。
  3. 槿花一朝、老舗の暖簾にあぐらをかいていると大変なことになりますよ。
  4. 槿花一朝、やっと社長の座まで出世することが出来たのに、もう退かなくてはいけないなんて。
  5. 槿花一朝、ブームは一過性のもので、店はまた閑古鳥が鳴いています。
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北澤篤史サイト運営者
1984年、大阪府生まれ。 著書 『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』(講談社、2024) ことわざ学会所属。ことわざ研究発表『WEB上でのことわざ探求:人々が何を知りたいのか』(ことわざ学会フォーラム、2023)

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