【四字熟語】
禽息鳥視
「禽のごとく息い鳥のごとく視る」と訓読する。
【読み方】
きんそくちょうし
【意味】
何かを成すこともなく、無益に、ただ生きることのたとえ。
【語源・由来】
獣や鳥が息をしたり物を見たりするのは、食べ物を本能的に探しているだけで、意志などなくただ生きているだけという意味から。
【典拠・出典】
『文選』
【類義語】
・飲食之人(いんしょくのひと)
・行尸走肉(こうしそうにく)
・無為徒食(むいとしょく)
禽息鳥視(きんそくちょうし)の使い方
健太くん。好きな子に振られただけで、毎日をぼんやり過ごすなんて禽息鳥視よ。
獣や鳥と一緒かあ・・・。
人間は、獣や鳥とは違う進化を遂げてきたんだから、もっとその知性を活かさないとだめよ。
もう少し感傷に浸ってから人間に戻るよ。
禽息鳥視(きんそくちょうし)の例文
- 禽息鳥視を現代ではニートという。
- 働くもの食うべからず、禽息鳥視に食べさせるものは何もない。
- 健太くんは禽息鳥視で、仕事も何もしていないので、表情に張りがない。
- ともこちゃんは資産家なので、禽息鳥視でも生きていける。
- 禽息鳥視というものが存在する社会は、災害や戦争もない平和な証ともいえる。