南船北馬の意味(語源由来・出典・類義語・英語訳)
【四字熟語】
南船北馬
【読み方】
なんせんほくば
【意味】
全国を忙しく旅行すること。また、絶えず旅をしてせわしないこと。
ほんなら、それは「ずっと旅をして、休む暇もないくらい忙しい」ってことか。
南へ行く時は船に乗って、北へ行く時は馬に乗って、ずーっと動き回るんやな。
それが、「あちこちで忙しく動く」って意味になったんやな。
南へ行く時は船に乗って、北へ行く時は馬に乗って、ずーっと動き回るんやな。
それが、「あちこちで忙しく動く」って意味になったんやな。
【語源・由来】
「南船」「北馬」は中国の交通手段。南は川が多いので船が用いられ、北は山が多く、馬をよく用いた。そうした移動手段に絶えず乗っていることから、頻繁に旅をする意。
【典拠・出典】
『淮南子』「斉俗訓」
【類義語】
・東奔西走(とうほんせいそう)
・東行西走(とうこうせいそう)
・東走西奔(とうそうせいほん)
・南行北走(なんこうほくそう)
・北馬南船(ほくばなんせん)
【英語訳】
restless wandering
restlessは「絶え間ない」、「休まない」、「活動的な」という意味の形容詞。
wanderingは「放浪」、「さすらい」という意味の名詞。
英語例文
彼は休まずに旅を続けている。He is in restless wandering.
wanderingは「放浪」、「さすらい」という意味の名詞。
英語例文
彼は休まずに旅を続けている。He is in restless wandering.
南船北馬(なんせんほくば)の解説
カンタン!解説
「南船北馬」っていうのは、いつも忙しく、あちこち旅行してる状態を表すんだよ。要するに、絶えず旅行してて、落ち着く暇がないってことさ。
「南船」って「南」の方では船がよく使われてたんだ。「北馬」は「北」の方では馬がよく使われてたってことを表してるんだよ。それぞれの地方の風景をイメージしてみて。南では川が多いから船、北では山が多いから馬ってわけさ。
だから、「南船北馬」って言葉は、船に乗ったり馬に乗ったりと、休む間もなく旅をしてる状態を描いてるんだ。ちなみに、この言葉の出どころは、「淮南子」っていう古い中国の書物から来てるんだよ。
南船北馬(なんせんほくば)の使い方
健太くん、次の授業参観はお母さん来られるの?
それがさぁ・・・
駄目そうなの?
お母さん、仕事で南船北馬の状態だから、代わりにお父さんが来るんだ。
南船北馬(なんせんほくば)の例文
- 次の仕事は出張だらけで南船北馬になりそうだ。
- 旅好きの彼女は毎年、南船北馬だ。
- 南船北馬の日々で、これからしても私がどれだけ仕事に打ち込んでいるかわかるだろう。
- アイドルのおっかけをしている彼は、コンサートを欠かさず見るために南船北馬だ。
- 私の夢は南船北馬のように働くことだ。
南船北馬の文学作品などの用例
- 南船北馬東奔西走の日々で、これからしてもどんなにおれが仕事に打ち込んでいたかわかるだろう、と嘯いていた。<森敦・わが人生の旅>
それが転じて、忙しくあちこち動き回ることを意味するようになったんだ。