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屋下架屋【おくかかおく】の意味と使い方や例文(語源由来・類義語・英語訳)

屋下架屋

屋下架屋の意味(語源由来・類義語・英語訳)

意味

【四字熟語】
屋下架屋

注意 「架屋」を「家屋」と間違えないようにしましょう。

【読み方】
おくかかおく

【意味】
無駄なことを繰り返すことのたとえ、重複して無駄なことのたとえ。
真似など二番煎じの独創性に乏しいものたとえ。

四字熟語の博士
屋下架屋」は、もうあるものの上に同じものを作るような、無駄なことを繰り返すこと、または独創性に欠ける真似事のたとえなんだよ。
家の下にまた家を作るという、重複して無駄なことを表しているんだ。
助手ねこ
そやから、それはつまり、「同じことを無駄に繰り返す」か、「誰かのまねをして新しさがない」ってことなんやな。
家がもうあるのに、その下にまた同じような家を作るみたいに、何も新しいことが生まれへん。
これは、「新しいアイデアを出す大切さ」を教えてくれるんやな。

【語源・由来】
「屋下」は屋根の下の意味で、「架屋」は屋根を架けることの意味です。
屋根の下にさらにもう一つ屋根を架けるような、無用なことをするという意味です。
屋下に屋を架す(おくかにおくをかす)と訓読みします。
本来「屋下に屋を架す」が正式ですが、現在では「屋上屋を架す」(おくじょうおくをかす)が一般的に使われます。
同じ意味で「屋根屋を重ねる」(おくじょうおくをかさねる)もよく使われます。

【典拠・出典】

【類義語】
屋上架屋(おくじょうかおく)
畳牀架屋(じょうしょうかおく)
牀上施牀(しょうじょうししょう)
・頭上安頭(とうじょうあんとう)

【英語訳】
a bystander’s vantage
bystander’s vantage point
gilding the lily
adding redundant things

屋下架屋(おくかかおく)の解説

カンタン!解説
解説

「屋下架屋」っていうのは、無駄なことを繰り返す、あるいは同じようなことを二度も三度もやることを表すんだよ。「屋下」は屋根の下って意味で、「架屋」は屋根をつくるって意味だから、まるで屋根の下にまた新しく屋根をつくるような、必要ないことをやってしまう、そんな状況を描いているんだ。

日本語で読むときは「おくかにおくをかす」って読むんだけど、本当のところは「屋下に屋を架す」が正しいんだよね。でも今は「屋上に屋を架す」って言い方がよく使われてるね。同じ意味で、「屋根に屋根を重ねる」って言うこともあるんだ。

例えば、もうすでにやったことをまたやる、新しいことを考えずに同じことを繰り返す、そんな感じのことを「屋下架屋」って言うんだよ。オリジナルがない、ユニークさが足りないときにも使われるよ。だから、新しいことを考えたり、効率的に物事を進めるためには、「屋下架屋」を避けるように心掛けるといいね。

屋下架屋(おくかかおく)の使い方

ともこ
昨日放課後みんなで教室を掃除したのに、なんで今日の朝また掃除しないといけないの?
健太
しょうがないよ、決まりだもの。
ともこ
まだ十分綺麗じゃない、まさに屋下架屋だよね。
健太
僕もそう思うけど、従うしかないよね。

屋下架屋(おくかかおく)の例文

例文
  1. 経費削減のためには、各部門ごとで重複した業務がないか、つまり屋下架屋になっているかを洗い出す必要があります。
  2. 前任者のやり方を踏襲しても新しい価値は生み出さない。屋下架屋となるばかりでしょう。
  3. 念には念を入れてしているのかもしれないが、二人同じような仕事をしているようであれば、それは屋下架屋というものだ。
  4. まるで同じようなことで、屋下架屋だ。
  5. 屋下架屋となる二度手間は厳禁だ。
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北澤篤史サイト運営者
1984年、大阪府生まれ。 著書 『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』(講談社、2024) ことわざ学会所属。ことわざ研究発表『WEB上でのことわざ探求:人々が何を知りたいのか』(ことわざ学会フォーラム、2023)

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