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良知良能【りょうちりょうのう】の意味と使い方や例文(語源由来・出典・類義語)

良知良能

良知良能の意味(語源由来・出典・類義語)

意味

【四字熟語】
良知良能

【読み方】
りょうちりょうのう

【意味】
経験・教育などをしなくても、生まれながらに備わっている知恵や能力。子が親を敬愛することの類(たぐい)をいう。

四字熟語の博士
「良知良能」という四字熟語はね、生まれながらに備わっている知恵や能力を表しているんだよ。
これは、学校で学んだり、経験を積んで得た知識や技術ではなく、生まれつき自然に持っているものだよ。
助手ねこ
ええと、「良知良能」は「生まれつき持ってる知恵や能力」ってことなんか。
学校で勉強したり、いろんなことを経験して学んだもんちゃうて、生まれたときから自然に持ってるものやな。
それは、「人それぞれが生まれたときから特別な才能や能力を持っている」っていうことを示してるんやな。

【語源・由来】
中国、戦国時代の儒者である孟子(もうし)が唱えた思想で、性善説(人間は本来、善良な生き物である、というもの)に基づく考え方。

【典拠・出典】
孟子』「尽心・上」

【類義語】
生知安行(せいちあんこう)

良知良能(りょうちりょうのう)の解説

カンタン!解説
解説

「良知良能」っていうのはね、人間が生まれたときから自然に持っている知恵と能力のことを指すんだよ。後から学んだことや経験から得たものじゃなくて、もともと人間が持っている、正しいことを考えたり行動したりする能力のことだよ。

例えば、子どもが親を大切に思うこととか、それが良知良能の一例なんだ。これは、孟子という人が言った「性善説せいぜんせつ」っていう考えに基づいているんだ。性善説っていうのは、人間は元々、心の底から善良な存在だという考え方だよ。

「良知良能の欠落した人」っていう言葉を使うときは、その人が正しいことを考えたり、正しい行動を取る能力が足りない、つまり自然と善良さを感じる心がない人を指すんだよ。出典は、『孟子もうし』という本の中の「尽心じんしん上」っていう部分から来ているんだよ。

良知良能(りょうちりょうのう)の使い方

健太
人間は良知良能と言われているのに、ギョーザに毒を入れるなんてひどい人が居るものだね。
ともこ
そうね。経営者が労働者にひどく当たったことが原因だったそうだから、負の感情がさらなる負の感情を呼び、負のスパイラルにはまってしまった事件だったわね。
健太
ちゃんとした労働環境だったら、こんな事件は起きなかったんだね。
ともこ
そうね。環境は大事よね。

良知良能(りょうちりょうのう)の例文

例文
  1. 人は本来良知良能だから更生できるという意見から、死刑制度に反対する人もいます。
  2. 良知良能で生まれたはずなのに、なんでこんなに言う事をきかない悪い子なんだろうか。
  3. 良知良能の人間が、どこかのキャラクターの真似をした遊園地を作って儲けることを考えるだろうか。
  4. 人の物を自分のものだと言い張るなんて、良知良能が欠落した人だ。
  5. 本来みんなが持っている良知良能に従って、生きていくべきです。

良知良能の文学作品などの用例

  1. 陽明派の良知良能、禅僧の心は宇宙の至粋にして心と真理とほとんど一躰視するがごときは、基督(キリスト)教の心を備えたる後に真理を迎うるものと同一視すべからず。<北村透谷各人心宮内の秘宮>

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