四分五裂の意味(語源由来・出典・類義語・英語訳)
【四字熟語】
四分五裂
【読み方】
しぶんごれつ
「しぶごれつ」とも読む。
【意味】
ばらばらに分裂すること。秩序・統一を失って乱れ、ちりぢりばらばらになるようす。
「分」は分かれる、「裂」は裂ける。ものごとがばらばらに分かれる意味。
「四分五裂の状態」「四分五裂した政党」などと表現する。
ええな、そやったら、「全部まとまってたものが、いつのまにかバラバラになっちゃった」ってことやんな。
ピースがそこら中に散らばってしまうパズルみたいなもんやな。
これは、「まとまりを大切にしよう」って教えてくれる言葉やで。
ピースがそこら中に散らばってしまうパズルみたいなもんやな。
これは、「まとまりを大切にしよう」って教えてくれる言葉やで。
【語源・由来】
中国の戦国時代、連衡策(れんこうさく)を説く張儀(ちょうぎ)が、魏の国王に「秦(しん)に対抗するには、秦以外の国が連合しなければならない。さもないと国がばらばらに分裂してしまう」と述べ、このとき「四分五裂」ということばを使った。
「五裂」を「五列」と書くのは誤り。
【典拠・出典】
『史記』「張儀伝」
【類義語】
・四散五裂(しさんごれつ)
・四分五割(しぶんごかつ)
・四分五剖(しぶんごぼう)
・四分五落(しぶんごらく)
・分崩離析(ぶんぼうりせき)
・雲散霧消(うんさんむしょう)
・支離滅裂(しりめつれつ)
【英語訳】
・torn asunder
・disrupted and disorganized
四分五裂(しぶんごれつ)の解説
カンタン!解説
「四分五裂」っていうのは、何かがバラバラになっちゃって、すごく混乱した状態を表すんだよ。例えば、一つのグループが意見が合わずに分裂してしまうときや、ちゃんとまとまっていたものが乱れてしまったときに使うんだ。「四分五裂」っていうのは、まるで何かが4つや5つに割れてしまったような、とても混乱した状態をイメージするといいよ。
例えば、「党内が四分五裂している」と言うと、政党の中で意見がバラバラになって、まとまりがなくなっている、そんな状態を表しているんだよ。
ちなみに、この言葉の出どころは、「戦国策」っていう本の「魏策」って部分から来ているんだよ。
四分五裂(しぶんごれつ)の使い方
健太先生のクラスはうるさいわね~!机に座ったり、落書きしたり、ばらばらにおしゃべりして、まとまりがまったくないわ。
深刻な学級崩壊ですよ。生徒たちは私の言うことなど聞いてくれませんからね。
四分五裂の状態か・・・なんとか一致団結させる方法はないかしら・・・。
学園祭の企画の成功に向け、チームワークを高めていく計画をたてています。
四分五裂(しぶんごれつ)の例文
- 帝王と呼ばれたワンマン社長が亡くなり、社内は四分五裂の状態に陥った。
- あのアイドルグループに仕事が来ない理由は、メンバーが四分五裂でまとまりに欠けるからだ。
- 優れたリーダーがいなければ、統制を失い、四分五裂してしまう。
- それぞれの思惑がぶつかり合い、党大会は四分五裂の様相を呈してきた。
- 敵軍のたくみな情報戦術により、我が軍は味方を疑いだした。疑心暗鬼に囚われ、仲間内は四分五裂となっている。何とか結束を取り戻し勝利しなければならない。
【天と地と/海音寺潮五郎】より
猛将房景の第二隊もたちまち混乱におちいり、四分五裂して、八方に散乱した。
猛将房景の第二隊もたちまち混乱におちいり、四分五裂して、八方に散乱した。
四分五裂の文学作品などの用例
- 猛将房景の第二隊もたちまち混乱におちいり、四分五裂して、八方に散乱した。<海音寺潮五郎・天と地と>
ひとつだったものが乱れてしまい、その調和が崩れてしまうという意味が込められているんだよ。