尸位素餐の意味(語源由来・出典・類義語)
【四字熟語】
尸位素餐
【読み方】
しいそさん
「しいそざん」とも読む。
【意味】
ある地位にありながら職責を果たさず、無駄に禄をもらっていること。また、その人。
禄とは、武士の給与のこと。
なんやそれ、ちょっとええかっこしてるけど、本当は仕事ちゃんとやらへんで給料だけもらってる人のことやな。
それとも、ええ地位にいるのに、それにふさわしい才能や性格がない人のことか。
こういう人、見つけたら「ちゃんと仕事せんとあかんで!」って教えてやるべきやな。
それとも、ええ地位にいるのに、それにふさわしい才能や性格がない人のことか。
こういう人、見つけたら「ちゃんと仕事せんとあかんで!」って教えてやるべきやな。
【語源・由来】
「尸位(しい)」とは、人がかたしろになって、神のまつられるところに就くという意味で、地位にあって動かない、位にありながらなんの責務も果たさないことをいう。
「素餐(そさん)」とは、何も仕事をしないで、ただ食らうこと。
「素餐尸位」ともいう。
【類義語】
・窃位素餐(せついそさん)
・素餐尸禄(そさんしろく)
・伴食大臣(ばんしょくだいしん)
尸位素餐(しいそさん)の解説
カンタン!解説
「尸位素餐」っていうのは、大事な地位にいるのに、自分の仕事をちゃんとしないで、ただ給料だけもらってるような状況、またはそんな人のことを指すんだよ。
「尸位」っていうのは、大切な場所に座っているけど、何もしていないって意味だよ。まるで、人が神様を拝むためのお座りになったような感じかな。そして「素餐」っていうのは、何もせずにただ食事をしてることだよ。だから、「尸位素餐」っていうのは、大事な地位にいるのに何もせず、ただ食事だけしているってことを表しているんだ。
これは、ちょっと批判的な表現で、何もせずに給料だけもらっている人を指すことが多いよ。「素餐尸位」とも言うんだよ。この言葉の出どころは、古代中国の書物「論衡」の一部、「量知」からきているんだよ。
尸位素餐(しいそさん)の使い方
あら、健太くん。どうしてそんなに怒っているの?
歴史の小説を読んでいたけれど、高い位についていながら、仕事もしないで遊びまわっている人が出てくるんだ。
尸位素餐をしているのね。
でも、最後には懲らしめられて、心を入れ替えるんだ。しっかり働いてもらいたいものだよね。
尸位素餐(しいそさん)の例文
- 役人だからといって、全員が尸位素餐だと思われるのは心外だ。
- 尸位素餐するような人ばかりが多かった頃とは違って、今はみんなしっかり働いていることをわかってもらいたいものだ。
- 尸位素餐している人たちに、罪はないと言えるのか。そういって、村人たちは立ち上がった。
- うちの部署には、尸位素餐ということはありません。
- 今の地位についてしまえば、仕事をしなくてもだれも文句をいえないだろう。尸位素餐を貪るにはとてもいい。
また、必要な能力や品格がないのに、高い地位にいる人を指す言葉でもあるんだよ。