【四字熟語】
釈根灌枝
【読み方】
しゃくこんかんし
「根を釈(す)てて枝に灌(そそ)ぐ」とも読む。
【意味】
大切でない部分に心を奪われて、物事の根本を忘れること。また、本質的な原因を探求しないで結果だけを問題にすること。
【語源・由来】
「釈」はすてるという意味。「灌」は水を注ぎかけること。木根に水をやらないで、枝に注ぎかけるという意味から。
【典拠・出典】
『淮南子』「泰族訓」
【類義語】
・捨根注枝(しゃこんちゅうし)
・舎本逐末(しゃほんちくまつ)
・主客転倒(しゅかくてんとう)
・本末転倒(ほんまつてんとう)
釈根灌枝(しゃくこんかんし)の使い方
最近、学校で受験対策用の勉強ばかりでつまらないよ。
釈根灌枝よね。学ぶことは好奇心や探求心が根本であるべきなのに、受験が根本になっていておかしいわ。
こういう教育のせいで僕みたいに勉強嫌いが増えていくんだよ。
健太くんの勉強嫌いは、教育委員会のせいではなくて性格の問題だと思うわ。
釈根灌枝(しゃくこんかんし)の例文
- なぜそうなったのかを議論しないで、誰の責任かを考えるなんて釈根灌枝です。
- 子供を一人家に残してPTAの仕事をするなんて釈根灌枝だと思います。
- 格安商品を買いに遠くのスーパーに来たのに、タクシーで帰ったら釈根灌枝じゃないかな。
- 少しでも手助けになればと足を運んで、邪魔になってしまっては釈根灌枝だな。
- ダイエットをしようとウォーキングに出た先でケーキを食べたら釈根灌枝だよね。