天罰覿面【てんばつてきめん】の意味と使い方や例文（語源由来・類義語・対義語・英語訳）

天罰覿面の意味（語源由来・類義語・対義語・英語訳）

【四字熟語】
天罰覿面

【読み方】
てんばつてきめん

【意味】
悪事を働くと、その報いとしてすぐさま天が罰を下すこと。

「天罰覿面」この四字熟語は、悪事を働いたらすぐにその報いが来る、ということを示しているんだよ。
つまり、悪いことをしたらすぐにその結果が現れる、という意味が込められているんだ。

ほんなら、それは「悪いことしたら、すぐにばれて罰が当たる」ってことか？
悪いことをすればすぐにその報いがくるんやな。
これは、「悪事はすぐにばれるよ」って教えてくれるんやね。

【語源・由来】
「天罰」は、天の下す罰。悪事の報いとして自ずから受ける罰。
「覿面」は、ある物事の結果・効果・報いなどが即座に現れること。

【典拠・出典】
－

【類義語】
・因果応報（いんがおうほう）
・自業自得（じごうじとく）
・自業自縛（じごうじばく）
・悪因悪果（あくいんあっか）
・因果覿面（いんがてきめん）

【対義語】
・善因善果（ぜんいんぜんか）

【英語訳】
Heaven’s vengeance is quick and sure.
Heaven’s vengeance is swift.

天罰覿面（てんばつてきめん）の解説

カンタン！解説

「天罰覿面」っていうのは、自分の行動の結果がすぐに見えてくることを指すんだ。例えば、もし何か悪いことをしたら、その報いとして天からすぐに罰が下る、ってことだよ。

「天罰」っていうのは、天から下る罰のこと。そして、「覿面」は、何かの結果や報いが目の前にすぐに現れることを意味しているんだ。

つまり、天罰覿面は「すぐに結果が出て、それが自分の行動の報いだとわかる状態」ってことなんだね。だから、これを聞いたら、悪いことはすぐにバレて罰が当たるんだから、やっぱり悪いことはしちゃいけないね、って思い出してほしいな。

天罰覿面（てんばつてきめん）の使い方

ねえねえ、Ｓ中学校のＹくんの話知ってる？

僕は知らないけど･･･。あ、Ｙくんって確か、陸上やってて県大会で優勝したこともある子だよね。なんかあったの？

それが･･･、Ｙくんこの前万引きしちゃって･･･。今度の陸上の大会にも出られなくなったし、学校からの推薦も取り消しになったらしいよ･･･。それに、その後も試験でうまくいかなかったり、その子のお母さんが病気になったりで不幸続きらしいよ。なんで万引きなんかしたのか、私には分からないけど･･･。

僕もよく分からないなあ～。Ｙくんのことよく知らないし･･･。周りからの期待がプレッシャーになって大変だったかもしれないよね。だけど、あんなに真剣に部活動に取り組んで、キラキラ輝いてた子が万引きをしてしまうなんて･･･。そんなことしたら、大事なものをいろいろ失っちゃうよ。もったいないと思うし、天罰覿面って感じがして恐ろしい気持ちになるよ･･･。

天罰覿面（てんばつてきめん）の例文

1. 仕方がないこととはいえ、私はあのお方を裏切ってしまった。今このようなことになっているのも、天罰覿面によるものなのだろうか。
2. あんなひどいやつはそのうち天罰覿面で数々の災難が降りかかってくるに違いない。
3. 私の先生は生徒たちに天罰覿面という言葉の意味を教え、クラスのいたずらっ子をその場で戒めた。
4. 彼女は過去の過ちから、罪の意識に苛まれ、天罰覿面でこれからもずっと苦しみ続けることになるのではないかと恐れている。

天罰覿面の文学作品などの用例

1. そんな手の込んだ企たくらみをするから、天罰テキメンで、暗中に船越トミ子が現われて、慎一をサラっていってしまった。<獅子文六・青春怪談>
2. ところが天罰覿面とはこの事であったろうか。こうした彼の不正直さが根こそげ曝露ばくろする時機が来た。〈夢野久作・木魂〉