【三字熟語】
一張羅
【読み方】
いっちょうら
【意味】
その人が持っている衣服のなかで最も良いもの。「―の晴れ着を着こむ」。ほかには持たずたった一着きりの衣服。
【語源由来】
その昔、蝋燭が貴重品だった時代の「一挺蝋燭(いっちょうろうそく)」が訛ったという説がある。いっちょうの「挺」は蝋燭などを数えるための単位。客のために用意した大事な一本の蝋燭という意味だった。「いっちょうろう」、「いっちょうら」と訛り、字も「張」は衣服を数える単位。「羅」は薄絹の意味の字を当てた。
【類義語】
町着・余所行き
一張羅(いっちょうら)の使い方
ねぇ、健太くん見て見て―!
ともこちゃん。やたら機嫌がいいと思ったら新しい服を買ったの?
今度おばあちゃんたちとお食事会があるから一張羅にと新調したのよー。
女の子はいいね。まぁ、僕の一張羅は空手の道着かな?
一張羅(いっちょうら)の例文
- 姉の一張羅にコーヒーをこぼしてしまい青ざめている。
- 一張羅のスーツを着て面接に臨む弟の武運を祈る。
- 一張羅のワンピースを着て叔父の結婚式に出席する。
- 嫁ぐ娘に何もしてやれなかったので一張羅にと新調した訪問着を持たせた。
- 母が今週末の同窓会に意気込んで一張羅をクローゼットの奥から出してきた。