【四字熟語】
湯池鉄城
【読み方】
とうちてつじょう
【意味】
きわめて堅固なたとえ。
【語源・由来】
「湯池」は熱湯をたたえた堀という意味で、敵の攻撃から守る堅固な城のこと。「鉄城」は鉄壁に囲まれた城という意味。守りの固い城のことをいう。
【典拠・出典】
『世説新語』「文学」
【類義語】
・金城鉄壁(きんじょうてっぺき)
・金城湯池(きんじょうとうち)
・難攻不落(なんこうふらく)
・銅牆鉄壁(どうしょうてっぺき)
湯池鉄城(とうちてつじょう)の使い方
この城は湯池鉄城の守りで難攻不落といわれていたようだよ。
へえ。そんなにすごいお城なのね。
そうなんだ。あの上杉謙信をして、一年かかっても攻め込むことができなかったんだって。
それはすごい湯池鉄城の守りね。
湯池鉄城(とうちてつじょう)の例文
- 熊本城は加藤清正が手掛けた城で、湯池鉄城、あの有名な西郷隆盛でも攻め落とせませんでした。
- 毛利氏の居城だった吉田郡山城は、湯池鉄城な守りで、中国地方一の大名となった毛利一族を守りました。
- 湯池鉄城の守りで徳川の大軍勢をてこずらせた大阪城は、難攻不落の城の一つです。
- 小田原城は湯池鉄城、堅城と呼ばれていました。
- 石川県にある七尾城は日本五大山城の一つで、湯池鉄城の守りで有名でしたが、のちにこの辺りを治めた前田氏はこの城を使いませんでした。