自家撞着の意味(語源由来・出典・類義語・英語訳)
【四字熟語】
自家撞着
【読み方】
じかどうちゃく
【意味】
同じ人の言動や文章などが前後で矛盾していること。自分で自分の言行に反することをすること。
そういうことやったら、「自分で言ったことと自分でしたことがちゃう」ってことになるわな。
もう、まるで自分で自分のことを打ち負かしてしまう感じやんな。
これは、「自分の言動に一貫性を持つ大切さ」を教えてくれるんやろな。
もう、まるで自分で自分のことを打ち負かしてしまう感じやんな。
これは、「自分の言動に一貫性を持つ大切さ」を教えてくれるんやろな。
【語源・由来】
「自家」は、自分・自分自身のこと。「撞着」は、矛盾・つじつまが合わないということから。
「着」は「著」とも書く。
【典拠・出典】
『禅林類聚』 「看経問」
【類義語】
・自己撞着(じこどうちゃく)
・自己矛盾(じこむじゅん)
・矛盾撞着(むじゅんどうちゃく)
【英語訳】
・self‐contradiction
「撞着」は、「とうちゃく」「どうじゃく」とも読むこともあります。
また「自家撞著」と表すこともあります。
また「自家撞著」と表すこともあります。
自家撞着(じかどうちゃく)の解説
カンタン!解説
「自家撞着」っていうのは、一人の人が言ったことややったことが、その人自身の他の言動と合わない、つまり矛盾している状態のことを指すんだよ。
「自家」っていうのは自分自身のことを意味していて、「撞着」っていうのはものがぶつかること、ここでは考えや言動がぶつかる、つまり矛盾することを指してるんだ。
たとえば、「自家撞着に陥る」というときは、自分が言ったことややったことが、自分の他の行動や言葉と合わなくなってしまう、つまり自分で自分の行動や考え方が矛盾してしまうことを指すんだ。
そして、「理論が自家撞着する」っていうのは、自分が提唱している理論が、自分の他の考え方や主張と合わなくなってしまう、つまり理論自体が矛盾してしまう状態を表してるんだよ。
この四字熟語の出典は、『禅林類聚』っていう本の一部である看経門から来ているんだよ。
自家撞着(じかどうちゃく)の使い方
初めて君とであってから、もう3年も経ったのね。同じクラスで一緒に委員会活動をしたりしたわよね。
そうだね、覚えているよ。僕はあまり人前に出るキャラでなかったんだけど、思い切って学級委員になってみたんだよな。
そういえば、一緒に学級委員になった当初、遠足の企画で大げんかしたの覚えている?お互い凄い怒鳴り合って。
ああ、あったね。怒鳴り合っているうちに自家撞着に陥っているのが自分でも分かって、失笑してしまったよ。あの時は本当に申し訳なかったです。
自家撞着(じかどうちゃく)の例文
- 彼は過去の著作で僕たちのことをあれほど批判していたのに、今こうして媚を売ってくるなんて自家撞著も良いところではないか。
- 自家撞著のある理論も、語り主さえ変われば説得力のある弁論に早変わりするものである。
- 彼女が言っていることは至極自家撞着だよ。彼女のことが怖くて周りの連中は誰も指摘しないけれどね。
- 「愛しているから」としつこく付きまとったり連絡をするなど、そうやって彼女を追いつめてしまっては、自家撞着というものではないか。
- 彼は頭に血が上ると何が何だか分からなくなってしまうタイプである。なので時折、彼自身が自家撞着なことを言っていても気づかないのである。
自家撞着の文学作品などの用例
- なあんだ、若旦那。自家撞着していますぜ。さっきご自分で批評がきらいだなんておっしゃってた癖に、ご自分では、私の事を浅慮だの、無謀だの、こんどは身勝手だの、さかんに批評してやがるじゃないか。<太宰治・お伽草紙>
- 又この事実は、ビジテリアンたちの主張が、畢竟自家撞着に終ることを示す。〈宮沢賢治・ビジテリアン大祭〉
つまり、自分で自分の言ったことに反する行為をしてしまう、という意味なんだ。