衣繍夜行の意味(語源由来・出典・類義語・対義語・英語訳)
【四字熟語】
衣繍夜行
漢文訓読では「繍を衣て夜行く」と読む。
【読み方】
いしゅうやこう
【意味】
功名を上げ、また出世しても故郷に錦を飾らなければ誰も知るものがいないたとえ。暗い夜に華やかな刺繍をした服を着て歩く意。「繍」は美しく縫い取りをした衣。
ええっ!? それって、「すごいことやったとしても、自慢せんとわかってもらえへん」ってことやな。
夜中にきれいな服を着て歩いても、誰も見てないと意味ないように、自分の成果はちゃんと人に見せなあかんってことか。
ほんまに、自分の実力や成果をちゃんとアピールするのも大事やな。
夜中にきれいな服を着て歩いても、誰も見てないと意味ないように、自分の成果はちゃんと人に見せなあかんってことか。
ほんまに、自分の実力や成果をちゃんとアピールするのも大事やな。
【語源・由来】
中国、楚の項羽が秦の都を攻略した時、「富貴な身分になって故郷に帰らないのは、錦を着て夜歩くようなものだ」と言った故事から。
【典拠・出典】
『史記』「項羽伝(こううき)」
【類義語】
・衣錦夜行(いきんやこう)
・夜行被繍(やこうひしゅう)
【対義語】
・衣錦還郷(いきんかんきょう)
【英語訳】
cloth embroidery night row
英語例文
錦を衣て夜行くがごとし。I will clothes Nishiki and go out at night.
錦を衣て夜行くがごとし。I will clothes Nishiki and go out at night.
衣繍夜行(いしゅうやこう)の解説
カンタン!解説
「衣繍夜行」というのは、どんなにすごいことをしても、それを知ってる人がいないと意味がない、っていうたとえだよ。考えてみて、真っ暗な夜に、すごく綺麗な洋服を着て歩いたとしても、その洋服がどれだけきれいか誰にもわからないよね?そういう意味で使うんだ。「繍」とは、洋服に施された美しい刺繍のことを指すよ。
この言葉の背景には、昔の中国の英雄、項羽という人がいるんだ。彼は大きな戦争で勝利を収めたけど、その成功を故郷の人々に知らせなかったんだ。そこで彼は、「こんなに偉くなったのに、故郷の人たちに知らせないって、夜に綺麗な服を着て歩くのと同じだよね」と言ったんだ。
だから、もし「衣繍夜行で不満を感じた」と言うと、誰にも知られずにすごいことを成し遂げたけど、それが知られないで不満を感じてるって意味になるよ。
衣繍夜行(いしゅうやこう)の使い方
健太くん、テニスで優勝して、学校ではみんなが祝福してくれた。
おめでとう、すばらしかったね。
でも、学校外では優勝したこともわからなくて、衣繍夜行でわかってもらえなかった。
なんのことにつけても、そばにいる人にはわかるけど、みんなにはわかってもらえないよ。
衣繍夜行(いしゅうやこう)の例文
- 成功を祝ってくれた人たちを遠ざけた衣繍夜行では、出世した甲斐がないと彼は思った。
- 出世をした彼は故郷で錦を上げたいと思ったが衣繍夜行で知ってもらえなかった。
- 彼女は美意識が高く常にファッション界のシンボルであったが、衣繍夜行で不満をいだいていた。
- せっかく立身出世したり、成功しても衣繍夜行で人に知ってもらえないこと。
- 陸上で優勝して、まわりではほめたたえてもくれたが、陸上競技に興味のない人は衣繍夜行で私を知らない。
出世や成功をしても、それを人に知らせないと、まるで夜道を美しい衣装で歩いているようなものだ。