【四字熟語】
狡兎良狗
「狡兎死して良狗煮らる」の略。
【読み方】
こうとうりょうく
【意味】
戦ってきた敵国が滅びると、戦闘に功績のあった家臣が有害無用として殺されることのたとえ。転じて、役に立つときはさんざん利用され、不要になると見捨てられることのたとえ。
【語源・由来】
「狡兎」は、すばしこいウサギ、「良狗」は、飼い主に忠実な猟犬のこと。ウサギが死んでしまうと、ウサギ狩りに使う猟犬は不要となるので、煮て食べられてしまうという意から。
【典拠・出典】
『史記』「淮陰侯伝」
【類義語】
・得魚忘筌(とくぎょぼうぜん)
狡兎良狗(こうとりょうく)の使い方
健太くん。今日は、あのかわいい後輩と一緒に帰らないの?
成績が上がったから、もう用済みだって捨てられちゃったんだ。
勉強を教えてもらうために健太くんとおつきあいしてたってわけ?そして、成績が上がったらポイ捨てだなんて、まさに狡兎良狗じゃないの。
許せないよねー。
狡兎良狗(こうとりょうく)の例文
- あの俳優は、売れた途端移籍したため、狡兎良狗だと批判を浴びている。
- 健太くんは、師匠のおかげで空手の大会で優勝できたのに、師匠は狡兎良狗された。
- ともこちゃんに、狡兎良狗とされた忠臣は、今まで忠誠心で我慢してきた数々のともこちゃんの暴言を訴えることにした。
- 狡兎良狗のように、恩を仇で返すような真似をすると、後で痛い目を見ることになるでしょう。
- ともこちゃんは、まさに狡兎良狗、彼女の出世のために尽くしてきた秘書を容赦なく切り捨てた。