【四字熟語】
焦頭爛額
「爛額焦頭」ともいう。
【読み方】
しょうとうらんがく
「頭を焦がし額を爛らす」と訓読する。
【意味】
事前の予防を考えた者を賞さず、末端の些末なものを重視するたとえ。根本を忘れ、些末なことを重視するたとえ。また、処理に手こずりせっぱつまって苦労することのたとえ。火災を消すために頭の毛を焦がし、額にやけどをおった者が賞される意から。
「焦」は、こがす。「爛額」は額が焼けただれること。
【語源・由来】
「焦頭爛額を上客と為すか」の略。火災を予防する方法を教えた者は賞されず、火事が起きて、苦労して消火にあたった者だけが賞されることから。
【典拠・出典】
『漢書』「霍光伝」
【類義語】
・冠履倒易(かんりとうえき)
・捨根注枝(しゃこんちゅうし)
・釈根灌枝(しゃくこんかんし)
・本末転倒(ほんまつてんとう)
・爛額焦頭(らんがくしょうとう)
焦頭爛額(しょうとうらんがく)の使い方
健太くん。まだピアノのレッスンに通っているのね。偉いわねー。
ピアノは嫌いなんだけど、先生が好きなんだ。
先生に会いにピアノのレッスンに行っているの?焦頭爛額ね。
ともこちゃんみたいにすぐ切れないし、きれいな良い先生なんだよー。
焦頭爛額(しょうとうらんがく)の例文
- 家は骨組みが命なのに、内装にこだわるのは焦頭爛額だろう。
- プレゼンの資料を作って苦労したのは僕なのに、末端のともこちゃんが表彰されるなんて焦頭爛額で納得がいかない。
- 通学する学校を制服で決めるなんて、焦頭爛額、やりたい勉強がやりたいようにできるかで選びましょう。
- 不器用な健太くんは、焦頭爛額となって、大抵最後にはパニックになるんだ。
- 初動捜査を丁寧にしないと、焦頭爛額となり、後々苦労するよ。