【四字熟語】
烏飛兎走
【読み方】
うひとそう
【意味】
月日が慌ただしく過ぎていくこと
【語源・由来】
中国古代の伝説から
太陽には烏が住み、月には兎が住んでいるとされていた。太陽と月の動きを「烏飛」烏が飛び「兎走」兎が走るさまに例えて、月日があっという間に過ぎていくことをいう。
【典拠・出典】
荘南傑「傷歌行」
【類義語】
・烏兎匆匆(うとそうそう)
・兎走烏飛(とそううひ)
・光陰如箭(こういんじょぜん)
・歳月不待(さいげつふたい)
・露往霜来(ろおうそうらい)
【英語訳】
Time flies.
例文
How swift is the flight of time!
How quickly time flies!
まったく、月日は烏飛兎走で過ぎてゆくことよ。
How swift is the flight of time!
How quickly time flies!
まったく、月日は烏飛兎走で過ぎてゆくことよ。
烏飛兎走(うひとそう)の使い方
最近、一年がなんだか早くって。
そうだね、もう半年が過ぎたんだ。あっという間だなあ。
烏飛兎走とはよく言ったもんだよね。
まったくね。この調子じゃあ、すぐにおじいさんだよ。うかうかしてられないな、今のうちにやりたいこと全部やっとかないと。
烏飛兎走(うひとそう)の例文
- まあ綺麗なお嫁さんだこと。擦り傷だらけになって遊んでた、あのお転婆娘がねぇ。烏飛兎走とはよく言ったもんだ、私も年をとるわけだわ。
- 月日は飛ぶように過ぎてゆく。まさに烏飛兎走のごとくに。日々生きていくことに精一杯で何も考えず流されているが、ふとそのことに気づくと空恐ろしささえ感じる。
- 考えてみれば、この会社に入ってもう十年以上が過ぎたことになる。これまでがむしゃらになって働いてきたが、本当にあっという間の年月だった。ここへきてやっと、烏飛兎走に過ぎてきた日々を振り返る余裕ができたのかもしれない。
- 人は最期の時を迎えると、それまでの人生が走馬灯のように思い出されるという。百歳近く生きてきた人にとっても、それはほんの一瞬のことだろう。時が烏飛兎走のごとくに過ぎてゆくと嘆くが、時の流れから外れてしまえば喜びも悲しみも全てはほんの瞬きひとつの間のことなのかもしれない。