【四字熟語】
干戈騒乱
【読み方】
かんかそうらん
【意味】
戦争などの騒ぎが起こり、世の中の秩序が乱れること。
【語源・由来】
「干戈」とは、たてとほこ。武器。争いをしめす言葉。転じて、戦争をする意味。
「騒乱」とは、さわぎみだれること。騒動。多くの者が集まって乱暴をはたらき、その地方の平和をみだす意味。
【典拠・出典】
-
【類義語】
・春秋戦国(しゅんじゅうせんごく)
・群雄割拠(ぐんゆうかっきょ)
・多事多難(たじたなん)
・兵荒馬乱(へいこうばらん)
【対義語】
・平穏無事(へいおんぶじ)
・安穏無事(あんのんぶじ)
・太平無事(たいへいぶじ)
・天下泰平(てんかたいへい)
【英語訳】
The commotion of the war etc. happens, and the Order of the world is disturbed.
干戈騒乱(かんかそうらん)の使い方
健太君は歴史好きよね? どの時代が一番好きなの?
ん~、どの時代も魅力的だけど、僕が一番惹かれるのは戦国時代だよね。
群雄割拠、人気のある武将が名乗りをあげた時代よね。何でその時代が好きなの?
室町幕府が力を失い、干戈騒乱の世の中を誰がどうやってまとめていこうとするのか。現代の世の中でも応用できることがたくさんあって、好きなんだ。
干戈騒乱(かんかそうらん)の例文
- 十年前は緑あふれる景色が広がっていたのに、内乱やテロなどの干戈騒乱で何もない荒地となってしまった。
- 自然や野生動物の繁栄は世の中の状況に影響される、人の世が干戈騒乱の間、自然を顧みないのは後世のことを考えていないとしか言いようがない。
- 世の中を干戈騒乱させるには、国の不満を煽り、内乱を起こさせればいい。
- 干戈騒乱も一段落。ようやく和平に向けての話し合いまでこぎつけた。
まとめ
「干」はたて。「戈」はほこを示す。
武器を使って騒々しい事態になるということをあらわした四字熟語である。
人類の歴史は戦の歴史と言っても過言ではないほど、戦いが多い。
戦いを起こす理由は自分たちの繁栄や天下泰平を願うものだったとしても、一度たてとほこを使って傷つけあえば双方が痛手をこうむる。
騒乱を起こす前に、平和に解決できる道を探る。それこそが考える力を持った人類にふさわしいのではないだろうか。