【四字熟語】
海闊天空
「海濶天空」とも書く。
【読み方】
かいかつてんくう
【意味】
海や空がきわまりなく広がっていること。ここから転じて気性がさっぱりしていて度量が大きく、何のわだかまりもないたとえ。また、言葉や発想などが限りなく広がるたとえ。
【語源由来】
「海闊」は大海が広々としていること、「天空」は空がからりと晴れ上がってどこまでも広いこと。
【典拠・出典】
『詩話総亀』前集三〇引『古今詩話』
【類義語】
・天空海闊(てんくうかいかつ)
・豪放磊落(ごうほうらいらく)
・磊磊落落(らいらいらくらく)
・磊落闊達(らいらくかったつ)
・自由闊達(じゆうかったつ)
・海闊天高(かいかつてんこう)
【英語訳】
・broadminded
・openminded
・as open as the sky and serene as the sea
・magnanimous
海闊天空(かいかつてんくう)の使い方
さすが先輩だな!
どうしたの?
先輩の絵、性格が出ているって言うのかな、ダイナミックでおおらかな感じなんだ。
その人、海闊天空な人なんじゃない? 作風は気性に似ると言うわよ。
海闊天空(かいかつてんくう)の例文
- 彼は子供の頃から海闊天空な性格だった。
- 海闊天空な人柄が偲ばれる小説でした。
- 彼の海闊天空な気性のおかげで、難局を切り抜けることができたのである。
- 海闊天空なこの時期、旅にはどこへ行くのも良し。
- この作品から察するに、作者という人は海闊天空な人柄だと思われる。
まとめ
『詩話総亀』は中国,古典詩の評論書のことです。その中に出てくるこの言葉は、人の性格や芸術作品の作風を示す言葉となっています。「闊」に「広い、大きい」という意味があり、これを使った熟語には「闊歩」(かっぽ)や「闊達」(かったつ)がありますね。「天空」の「天」は「空」よりもさらに遠く高い所を示します。海や空から連想される広さや奥行きの深さなどから人の度量の広さを示ているのです。