堅忍不抜の意味(語源由来・出典・類義語・英語訳)
【四字熟語】
堅忍不抜
【読み方】
けんにんふばつ
【意味】
何事にも動じないで、がまん強く耐え忍ぶこと。
それはなんや、「つらいことがあってもへこたれず、困難にもめげずにがんばる」ってことやな。
目の前の困難に負けずに、ひたむきに目標を追い求めるんやな。
これは、「困難を乗り越えて目標を追い続ける力」を示す言葉やで。
目の前の困難に負けずに、ひたむきに目標を追い求めるんやな。
これは、「困難を乗り越えて目標を追い続ける力」を示す言葉やで。
【語源・由来】
「堅忍」はがまん強く、じっと耐え忍ぶこと。「不抜」は抜くことができないという意から。
【典拠・出典】
蘇軾
【類義語】
・不抜之志(ふばつのこころざし)
・志操堅固(しそうけんご)
・確乎不抜(かっこふばつ)
・鉄腸石心(てっちょうせきしん)
・鉄心石腸(てっしんせきちょう)
【英語訳】
endure
endureは「耐える」という意味の動詞。
英文例
彼はその苦難を堅忍不抜で乗り越えた。He conquered the hardship with enduring.
英文例
彼はその苦難を堅忍不抜で乗り越えた。He conquered the hardship with enduring.
堅忍不抜(けんにんふばつ)の解説
カンタン!解説
「堅忍不抜」っていうのは、どんな困難な状況でも、自分の心をしっかり保って、我慢強く耐えることを表す言葉だよ。
「堅忍」って部分は、とっても強い意志を持って、じっと耐えること。そして、「不抜」っていう部分は、どんなことがあっても意志がブレず、心が揺れ動かないことを示しているんだ。
だから、「堅忍不抜」っていう言葉全体で、何があっても動じずに、じっと我慢強く耐え抜くことを指すんだよ。たとえば、「彼は試験勉強で堅忍不抜の態度を見せた」って言うと、彼が試験勉強でとっても我慢強く、どんな困難も乗り越える強い意志を持っていた、っていうことになるんだ。
この言葉の由来は、蘇軾という人が書いた「鼂錯論」っていう書からきているよ。
堅忍不抜(けんにんふばつ)の使い方
健太くん、野球部の夏合宿、大変そうね
うん、朝から晩まで練習三昧だからね。そろそろ体が悲鳴をあげそうだよ
まあ、でもここ頑張りどころよ。堅忍不抜で耐え抜いて!
そうだね、レギュラー落ちしたくないし、精一杯がんばるよ!
堅忍不抜(けんにんふばつ)の例文
- 長年の夢だった小説家になれて、やっとプロデビューできた。まだまだマイナーだが、これからがんばらなければならない。しかし、いざ仕事となると、あれだけ好きだった物書きも少し嫌気がさしてくる。これはいかんと堅忍不抜でやりぬかなければ。
- 万年最下位だったうちの野球部がついに甲子園に初出場をはたした。これも、選手みんなが堅忍不抜の想いでつらい練習を乗り切ったからだ。
- 将来はパイロットになるのが夢なので、その方面の大学を受験するつもりだが、なかなかに難易度が高い。それこそ堅忍不抜の決心でがんばらなければ、とても合格できそうにない。
- ぼくが通っている塾は、有名私立学校への進学率がトップクラスだ。でも、教室の正面に堅忍不抜と大きく書いて貼るのはやめてほしい。
- 社運をかけた新商品開発プロジェクトは何度も頓挫しかけたが、メンバー全員の堅忍不抜の仕事ぶりでなんとか軌道に乗った。
堅忍不抜の文学作品などの用例
- 私は堅忍不抜の愛などというものをからっきし持ち合わせていない。<檀一雄・火宅の人>
- 同志小林が残虐きわまる拷問にあいつつ堅忍不抜、ついにボルシェヴィキの党派性を死守して英雄的殉難を遂げたそのボルシェヴィキの最後の積極性が発揮された時こそ、同志小林は最も偏狭であったということになるのだ。〈宮本百合子・同志小林の業績の評価に寄せて〉
つまり、一途に目標に向かって進むことが重要だというメッセージがこめられているんだ。